先代:登山犬 “Hana”

2024年2月24日 (土)

雪山の必需品

雪が積もっている山道ではストックは必需品です。朝、大急ぎでバスケットを雪用に交換しました。
左のストックはもともと新雪用の山スキーに使ったストックですが、右のストックはmont-bellのトレッキング用のストックなので雪道には通用しません。で、大きいスノーバスケットに付け替える必要があるのです。
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雪道で便利な靴はなんと言っても長靴です。真冬にも対応するようにスパイク付きの長靴は最強。
ぬかるんだ山道や雨の日の登山は季節を問わずこの長靴です。
食いつきが全然違います。

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この靴のスパイク、かかとがもう摩耗していますね。そろそろ替え時です。

以前、雪山を歩いているとき凍っていたのでアイゼンを付けて歩いていました。その時も犬連れ(先代"Hana")でした。あの子は躾がしっかり入った子で細い山道でも人の左側に付いて歩こうとするフとしたとき、妻は"Hana"の右前足をアイゼンで抜いてしまったのです。それいらいわたしたちは雪山にはアイゼンを使わずこのスパイク付き長靴を使い、その快適さに驚いています。
わたしの車にはこの靴が一年中いつでも取り出せるようになっています。

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2024年1月 7日 (日)

正月竜爪山登山 2/3 「誰もいない登山道」

下山となると苦しい上りに比べて気が楽で、アマティと一緒にヒョイヒョイ跳ばしていたら座骨神経痛からくる股関節と膝に痛みを感じまともに歩けなくなってしまった。こういう時2本ストックでT字型グリップは大変心強い。まるで這う様に下山する。登るときは必死だったが下山は「よくもまぁこんな所を」と思うくらい急登なのがわかる。
遠く写っているがへっぴり腰で歩いているのがわたしである。
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カアサンは足腰が強くこんな所もなんともないが、急道は弱腰なのでアマティが心配そうに見ている。「アマティに気を使われる様になったら終わりだな」なんて思っていたが、この後アマティを心配のどん底に突き落とすとは想像だにしていなかった。Dsc05716_20240108130901

林の中に入ると急に気温が下がり寒い。辺りは暗くなり木漏れ日がまだらに地表を照らす。こんな所では写真は不向きだが、アマティの走り方が面白い。
アマティは上りはルートを間違いなく見つけて、分岐で疑問に思うとわたしが来るのを待ってから行動するあたりは見事である。先代"Hana"もそうだがルートの見つけ方は子犬の時からしっかり躾けたつもりだ。
しかし、下りは別だ。こういう道なき道、つづら折れのルートはショートカットの喜びを教えた。特には雪が積もったときには大変有効だがこんな林の中でも同じように充分楽しめる。
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2024年1月 6日 (土)

アマティ12歳のお誕生日

最近アマティの体力や運動神経が著しく落ちてきたと感じている。この子の正確な人間換算年齢を知りたいと思っているのだが、ネットで見る限り大型犬の計算式は①12+{(犬の年齢-1年)x7}ということらしい。これに当てはめると[12+(11×7)=89]というのが大方の考え方だが、他を当たると②[大型犬の年齢12歳は人間の78]と書かれ両者に開きはある。しかしどちらも成犬の7歳で人間の1歳の数え方は同じ。ということは1ヶ月ごとに1.3歳増すことになるからAもBも11歳の差がある様にみえるが月齢で見るとさほど変わらないと言える。
すなわち、つい先日80歳になったわたしは12歳になったアマティとほぼ同年齢だということだ。しかし、来月になれば②でも78歳に2ヶ月齢加えれば80歳とわたしを追い越す。
こうなるともうどちらが先に行ってしまうかわからない。
せいぜい頑張らなくてはならない、わたしも頑張るからアマティもガンバレ!...

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次の写真は2012,1,27生後3週間のアマティだが前のチョコの中の1頭。右の成犬は母親のクララ、左は祖母のローラ。この子たちはこうして2人に愛情たっぷりに育てられた。
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なお先代"Hana"は2012年1月9日、すなわちアマティが生まれた明明後日わたしたちを置いて15歳で天寿を全うした。

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2023年6月26日 (月)

イヌ連れ黒岳貸し切り山行

土日ともグタグタ生活をしていたので、今朝起きたら身体がなまっていた。かなり暑くなりそうだとは感じたものの「これはいかんな!」と思って急遽行き先を考えたが「そうだ、黒岳に行こう」と言うことになった。大好きで今年はまだ見ていないカモメランの咲く山だがすでに最盛期からは2〜3週間は遅れている。もしかしたら「グズな子がいるんじゃないか」という淡い期待とみやがわコンニャク店で刺身コンニャクを買いたいという目的を持って・・・
残念ながら1つ目の目的であるカモメランは一輪も見つけることが出来なかった(1輪だけ咲き終わり色があせてしまったミイラのような花殻を見つけたが)。
しかし、思いも寄らぬことに一面のブナ林はまだ新緑を保ちそれはそれは美しい初夏の美林を楽しめた。
このルートは若い頃から何度も何度も使ったが、特に山岳サイクリング初心者の頃この降りルートをドキドキワクワクしながら降った記憶がまざまざとよみがえり、タイヤの通過痕をも思い出すほどだ。40年以上前のことなのに・・・
そんなことは全く知らないアマティも誰もいないこの美しい森に興奮していたようだ。Dsc06387

高いジャンプを期待してカメラを構えていたが、わが老犬は余分な体力は使わない道を選んだ。Dsc06291

この子は実に気遣いの出来る子でわたしとしては元気が出る。アマティの人間換算齢はわたしと一緒か追い越しているかもしれないのに、わたしが遅れると走り寄って気遣う。わたしが痛そうな顔をして歩いていると数メートル先を振り返りながら歩を進めるので、わたしとしても感謝しながら奮い立たざるを得ない。
ちなみに我妻はいつもはさっさと先に行ってしまうので間に入ったアマティは両者間を行ったり来たりその行動力や気遣いは思うに余りあるが、今回に限ってはいつも100m以内にいてくれたことも心強かった。Dsc06637_20230627185101

この大木の元に先代"Hana"が眠っている。その際「カモメランを守っていてね」とお願いして11年前に散骨したのだが、彼女の努力は報われず激減してしまったのは本当に残念。"Hana"も無念に思っていると思う。「今度はいつ会いに来れるかわからないよ、もうこれないかもしれないよ」と声を掛けてその場を後にした。
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アマティを連れて歩いているとわたしはいつも不思議に思うことがある。例えば「このような木の根が露出したルートを四つ足の彼はどのような脳の働きと指令によって手足を動かすのか?」と言うことである。わたしの靴は27cmもあるからこんな根が絡み合った場所でもさほど困難は無いが、さすがに走って降ることはあまりにも危険。今回はストックを持っていたのでなおさら通常とは全く違う指令を出さねばならなかった。ところがアマティは10cmにも満たない4本の手足の平で、瞬時に突き場所を判断してこんな所ですら走って降りることが出来るのである。今さらながら彼の運動神経には驚かされる。
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この時期の山は小さな虫が大変多いのです。それだけならいいのですが目に飛び込んでくるヤツ耳の穴めがけて突進してくるヤツでそれはそれは煩わしい。いつだったか妻の顔が腫れ上がったこともありました。

そんなわけでわたしは何年も前からザックに防虫ネットを忍ばせていたのですが、今日初めて使うことが出来ました。草刈り機に防石ネットを付けるのと同じ要領なのですが煩わしさより快適さを取ります。
2枚目の写真は防虫ネットの中でおにぎりを食べています。
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わたしのネット姿にアマティはとても不思議そうな表情で見ていたのがかわいかった・・・
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所要タイム:いつもだったら登りは1時間半だったがきょうは2時間近くかかってしまった。降りは両足の股関節に痛みが出て1時間もかかってしまった。最近はどうも下りで故障が出るようだ。以前は得意だった降りで・・・

山から降りたら沢で水浴びです。わたし達は疲れ切っているのでこれはパスしようとしていたらアマティは話を理解して怒り出しました。しかたなくいやいや沢に降りてアマティにサービスです。
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はい、もう上がりましょうね! ブルブルをして水気をはじいてクルマに乗ったら爆睡。あぁ、わたしも眠い〜

お天気がよければ三つ峠を計画していて延び延びになって、この日の日曜日になってしまった。こんな日に犬連れで三ツ峠に行ったら顰蹙を買うかリードに繋ぐか・・・と言うことになるので隣の黒岳を思い出して正解。貸し切りだった!

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2022年9月21日 (水)

今朝は寒かったね!...

アマティは夏の間、ほとんど玄関のコンクリート土間で寝ています。ところが今朝5時頃、トコトコと2階に上がってきてカアサンの肩をノックして「ボク、寒いの」と合図を送ります。そこでカアサンは自分の布団をめくるとアマティはサッと入ってくる。
わたしが5時過ぎ目を覚ますとすぐ横にヌクヌクのアマティの顔がありました。スマホで撮ったら真っ暗だったのでストロボをオンして撮りました。まぶしくって半目ですごく迷惑そうな顔が印象的です。
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これはアマティの話で、先代の"Hana"はカアサンのところに行ったことは無く、いつもトーサンの布団に入っていました。ちなみに"Hana"は女子でアマティは男子。
なんか、わたし達を使い分けているようで不思議な感じです。
こんなことを2代25年も繰り返しています。

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2022年7月 1日 (金)

小屋に着いたら・・・

小屋に着いて荷物を降ろし、最後にアマティに「降りなさい」と言ったらアマティはクルマから飛び降り、一目散に裏山に登りだした。
裏山には山葵田を荒らしに来る猪檻やくくり罠が仕掛けてあるので、慌てて制止させに追いかけたら「あれあれ」、猪檻に鹿が入っていた。
アマティにはクルマから降りる前からこの事態を認知していたようで、特に襲う様子も見られず鹿も暴れる様子もなかった。それどころか「お前なにしてるの?」「鉄の扉が閉まって出られないんだよ!」という会話がなされているようだった。
わたしはマダニや感染症を案じてアマティを家に入れ、檻の管理者に連絡して事態を見守った。山葵田を荒らすのはイノシシだとばかり思っていたからまさかシカが入るとは想像していなかった。しかし、どちらも害獣指定されているので殺処理しなければならない。シカの顔はかわいいのでかわいそうだが最後まで見届けてあげた。具体的には書かないが「ピュー」と泣く声が耳に残っている。(捕獲するのも処理解体するにもそれぞれの免許が必要)
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アマティはこのシカに対して一種の哀れみを持っていたと確信する。動物は無抵抗の相手に対して敵対心や攻撃心を抱かない。
かってわたしは先代の登山犬"Hana"を連れて丹沢を歩いていた時である。年老いて力尽きたニホンカモシカが登山道の端に伏せていた。わたしは「しまった!!」と思ったがすぐ後を "Hana"が歩いていたのでマッサオ!... アマティも"Hana"も登山中シカやイノシシやカモシカやサルに出会ったら追いかけて暫くは帰ってこないからだ!ニホンカモシカは天然記念物なので、殺したりしたら大事になる。
その時老カモシカは全身の力を振り絞って立ち上がり戦闘態勢に入った。しかし、奇跡が起こった。"Hana"はわたしのすぐうしろで何事も無かったように通り過ぎたのだった。わたしは胸をなで下ろし"Hana"を褒めてやった。
それに似たようなことを今回目の当たりにし、「獣ってスゴイな」と畏敬の念を抱いた。

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2022年3月28日 (月)

初めての山登り

ちょうど10年前の今日、アマティ(2.7ヶ月)の初めての山登り記念日です。わたしが担ぐ背負籠の中で立ち上がって初めて見る山の景色を珍しそうに楽しんでいました。
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この日山頂でアマティと一緒に先代黒ラブの"Hana"の散骨をしました。
その後毎年アマティと"Hana"にも会いに行っています。
今は32kg。とてもこんなことは出来ませんが・・・

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2022年1月 9日 (日)

Hanaちゃんの日

1/9は先代の黒ラブHanaちゃんの命日でした。今のアマティとほぼ同じ年代の写真ですが、この子はアマティよりもはるかに体力があり、13歳になるまではわたしたちと登山を楽しんでいました。わたしたちも体力が充実していた時期ですから高山にも普通に連れて行きました。
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白髪の感じも今のアマティとそっくりです。
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さすがに疲れた表情をしていますねぇ。苔桃が実るジュータンの上でバテているようです。
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2021年3月 2日 (火)

黒ラブ"Hana"記念日

わたしは〇〇記念日が好きなのかもしれない。いまから24年前(1997、53才)中性脂肪が高くなり医者から猛省を促された結果、娘が「わたしと同じ誕生日の黒ラブを見に行こう」と誘われ、この子を抱っこしたとたん、わたしの人生観は激変した。
家に来た直後の写真が見つからないのだが、生後4ヶ月頃の2輪草の中の"Hana"、生後8ヶ月頃の富士山頂の"Hana"(この後お鉢巡りをした後、歩くことを拒否。仕方なくわたしの背中におんぶして下山)。わたしの頭の中に鮮明に刻まれている。
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この頃わたしは3シーズンは山岳サイクリング、冬は山スキーを楽しんでいたが、自転車はイヌと一緒に遊べないが山スキーなら根子岳なら楽しめるとあって、板を担いで登って(ヘリスキーにはイヌは乗せてくれない)一緒に降りてきた楽しい思い出がある。
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この子は美人でスタイルがよかった。
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初めてのデジタル一眼で撮った写真。ナナのジャンプがすごい!
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この子は登山犬としてはまさに先達。おそらく"Hana"ほど登山経験の多いラブはいないだろう。

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2021年1月 9日 (土)

登山犬"Hana"の立ち日

アマティが生まれた3日後、安心したように先代登山犬"Hana"は15歳でこの世を去った。
その3日後、それを知ったアマティの実家から「こんな時になんだけどチョコラブの男の子を飼ってほしい」と電話が入った。
"Hana"に何かあったらもう飼わないし飼えないと思っていた。当時のわたしの年齢は67歳だったからである。が、一日中泣き続けていたわたしを心配してかカーサンが「飼おう」と背中を押してくれた。アマティが15歳になるときわたしは85歳である。しかし、翌日「よろしくお願いします」と連絡してしまった。
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上の写真は2006.01.08 ちょうど15年前の写真。ということは"Hana"は9歳で今のアマティと同い年である。わたしはまだ現役の62歳。富士宮の白鳥山より。
次の写真は年代がわからないがアマティとほぼ同じくらいか?
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"Hana"ちゃん赤ちゃんの時の写真をいただきました。無理に大きくしたので見にくいけど、ベージュの右側が"Hana"だそうです。貴重な写真です。
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