音楽/チェロ

2021年2月18日 (木)

BACHがあるから... Casalsがあるから...

チェロを初めて62年。高校に入ったとき父にせがんでチェロを買って貰った。そのとき父はなぜかCasalsのBACHのレコードを買ってきてくれたのだった。わたしはそれに取り憑かれるように毎日聞き入ったものだ。
しかもそのレコードにはBACHの6曲の無伴奏組曲全曲のスコアが付いていたから、見よう見まねで弾いたり楽譜を見ながら聞いていた。
そのおかげでCasalsの微妙なブレスが知らぬうちに身に付いていったことはわたしの宝物だった。
6曲の中で最も熱中して聞いたのが3番だった。一番わたしの心を奪った曲だ。
その後50数年後、トーベルがCasalsの解釈を克明に記した楽譜が出版された。わたしは取り憑かれるように1〜6番のトーベル版の楽譜を忠実に弾こうとしているが、別の版で弾いてきたわたしにはこれは至難の業。しかし、弾いているうちにふとCasalsが降臨してくるかのような錯覚を抱く。
残り少ない人生、数年前からこの作業に熱中している。
わたしは70才前頃から頸椎や胸椎や腰椎に狭窄症や棘が発生し、痺れや痛みが随所に現れる。頸椎は医者に「今のうちに手術した方がいい」と言われるほど悪化している。そして左手の親指の付け根も狭窄症や棘が発生してかなり痛い。6番のプレリュードは弾けないのでしばらく休んでいる。しかし使わなければ治ると言うものでもなさそうだから始末が悪い。
今のところ2時間、調子がよくて3時間が限界。その間に集中して弾かねばならない。
しかし、わたしはBACHとCasalsのおかげでとても充実した日々を送っている。一日の2〜3時間が楽しくてたまらないのだ。この2〜3時間を中心に毎日が回っている。いつまで弾けるかわからないが最後の最後までこのBACHを弾きたいと思っているが、さてさてどうなるものか?...Dsc03692
次の写真は弓が持てなくなって下に落とした時のショックがあまりにも大きくて写真を撮ったものである。わたしの右手は全く故障がないので弾きながら落としたものではない。
楽譜に書き入れをしようとして左手に楽器のネックと弓を持って右手に鉛筆を持って譜面台に向かったとき、痛めた親指に力が入らずポロリと落としたのである。こんなことは62年間で初めてのことで、大きなショックであった。しかし、それほど体を痛めているのが現実であり今後更に悪化していくことだろう。もう決して左手で弓を持たないことにしよう...
これは人生を悲観する暗い話ではない。わたしの生きがいがそう長く続かないかもしれないが、それがあるだけでもいい人生だと感じるほどうれしく楽しい。
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2021年2月 5日 (金)

麻機遊水池に白鳥が!

遊水池に白鳥が来たと聞いて、見てからワサビ田に向かうことにしました。
池の中をあちこち動いているようで、陸からは一番遠いところに行ってましたが、なんとか6羽全員が写っています。
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2021年2月 2日 (火)

wolf tone はもしかしたら•••

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ここのところお天気が目まぐるしく変わり安定していない。
そんな中で、チェロを弾きながら気づいたことがあります。
わたしのチェロの中にはオオカミが住んでいるのですが、そいつが悪さをする日と眠りっぱなしの日があるのです。
いままでこのチェロを弾いて40数年、どんな日に目を覚ますのか気にもせずいい気持ちで弾いたり、ウルフキラーの大きさや位置に悩んだりしてきたけど、どうやら狼が目を覚ます要因が見つかった気がします。その要因は湿度です。湿度が50%以下の日が続いた場合、狼は目を覚ますようです。そして50%以上の日が続くと眠ってしまうようです。(ただしわたしのチェロの場合であり、写真の湿度計で測定した場合)
湿度が50%以下の日が続くとチェロの機嫌は良くなり、高音も低音も面白いほど良く鳴り響きます。しかしそんな時に狼も目覚め「ワゥワゥワゥワゥ」と"F”の音で吠えるのです(わたしの楽器の場合)。しかし50%以上の日が続くといつの間にか狼は眠りにつき"F”の音でも全く気になりません。しかし、チェロの高音は輝きを失い低音は迫力をなくします。
湿度をコントロールできる部屋なら解決出来ることかもしれないですが、どちらに転んでも問題ありのいわばチェロの宿命みたいなものだから仕方ないですね。これからも上手に狼と付き合っていかなければ!...

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2021年1月24日 (日)

あんなに気持ちよく鳴っていたのに!

ずっと雨が降らなかったので湿度も50%を切っていたからチェロがガンガン鳴っていて気持ちよかったのに、恵みの雨が3日も続きギーコギーコしか鳴らなくなってしまった我がチェロ。
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今は60%になると「ならねーなー」と思いながら弾いていたけど、夏の多雨期は80%以上になっていたからあの頃はつらかったんだよな!
しかし、今頃は畑のタマネギやキャベツは雨を喜んでいる。
富士山には今度こそのたっぷりな雪が積もっていることだろう。

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2021年1月 1日 (金)

BACHで暮れBACHで明ける

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大晦日昨日の弾き納めはCasalsBACHの5番で、新年の今日の弾き初めはCasalsBACHの1番から始まる。
こんな生活は予想もしていなかったのですが、トーベルのCasalsBACH版が出版されその内容に愕然。今まで考えたことも無いことが溢れていました。わたしに残された時間では到底理解しきれない内容ですが、少しでも近づけることが喜びとなった今、今年の大晦日も来年の新年も引き続けていることでしょう。(そんなに時間は残されていないかな?せめてもう数年欲しいものだ)

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2020年12月31日 (木)

弾き納め

今年のチェロはBACHの5番で今終えました。思えばこの一年、BACHしか弾かなかった気がする。楽しい一年でした。
先日はブロワーでチェロのf字孔の中のゴミを吹き飛ばしたので、きょうは午前中にワックスを塗り、夜の練習後そのワックスを拭き取って磨きました。
200年経った楽器もほらこの通りピカピカです。
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ワックスを塗ったのは何十年ぶりのことで、何を使うか迷ったのですが、弦楽器では有名な[HILL]のワックスを取り寄せてみました。

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2020年12月27日 (日)

気持ちよく鳴る

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最近毎日湿度が50%を切っています。するとどうでしょう、
チェロがブンブン・ゴーゴー鳴り出します。
気持ちいいですね〜
毎日の練習が楽しくてたまりません。

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2020年12月24日 (木)

大掃除道具

大掃除しなければですねぇ!わたしのうちはとにかく荷物が多くて生活自体が脅かされていますから、身動きできなくて大掃除できる状態では無いんです。

そこで考えたのがこのブロワー。これでいったんすべての埃を舞い上がらせ、落ち着いてから下に落ちた塵や埃を掃除機で吸い込む作戦です。

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実は昔の掃除機にはブロワー機能はみんな付いていて、ホースを吹き出し口に付けるか吸い込み口に付けるかで両用できたのですが、今は吸い込み口専用になってしまいました。吹き出し口があると便利なんですがね!...

昔は(掃除機がない時代)、わたしたちはチェロ(ヴァオリンもそうだけど)の掃除はお米を使ったんです。f字孔からお米を入れ、波の音を作るように楽器を揺すってから再度f字孔から出すと、お米にゴミやホコリを混じって出して中のお掃除ができたのです。(そのお米はゴミを取って洗って食べました)
しかし、電気掃除機が現れると、吸い込み口では無く送風機能を使ってf字孔から空気を送り込むと反対側のf字孔から空気と一緒にゴミやホコリが吹き出してくるのです。だからいつもチェロの中まできれいに保っていたものでした。
が、ウチも子供に喘息があったので、サイクロンのダイソンが出たとき真っ先に飛びつきました。そのときから吹き出し口のある掃除機とはオサラバです。(三菱のサイクロン掃除機「風神」には吹き出し口がある)
で、大掃除用に買ったもののまず第一に掃除したのはチェロ。風力は3段階ある中でf字孔に当ててみたらプワーっとホコリが舞い上がった。なぜ入ったのか弓の毛も出てきた。
シメシメ、これはよかった!何十年ぶりかでチェロの中を掃除できた。
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せっかく買ったから、ほかに使い道は無いかと思案したら「そうだ、小屋の五右衛門風呂をわかす火起こしに使えるぞ...」

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2020年12月11日 (金)

皮膚の骨化

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すみません、この汚い指、ボクの右手の親指なんです。
チェロを弾く時ちょうど弓が当たる部分で、爪に接する皮膚が骨化してしまい固くなっているから、骨化した部分が内側の生身(肉)に触れてなんかの拍子にズキンと痛むのだ!そいいうわけで、年に2〜3回は(私の場合)その骨化した硬い部分をナイフや剃刀や爪切りで削ぎ取るのだが、ただでさえ不器なわたしが左手で刃物を持つので、なかなかうまく取れない。それはそうだろうな、おそらく爪よりも固くなった皮膚だから力もかなりいる。失敗すれば切りすぎるから厄介。
この写真は仕上げは汚いが硬いところを全部切り取れている。これでしばらくは苦もなくチェロを弾くことができる。
ところで、先日いつも行く整体師さんにこの話をしたら「私たちもそうです。ヤスリで削っています」とのことだった。なるほど、指圧なんかでもこういうことになるのだ!全然自慢にならなかった!

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2020年11月29日 (日)

久々の本番

わたしはもう演奏活動は引退しているのだが「賛助出演に是非とも」と言われて、「ではドタキャンがあるかもしれない」との条件付きで引き受けた。なぜならわたしは頚椎を痛めていてペインクリニックの薬に頼って生活しているので、いつどこがどうなるやら確証が持てないのである。いつもあちこちに痛みをひきづりながら生活しチェロを弾いている。おかげで、これ「以上弾くとしばらくチェロが引けなくなる」という限界がわかってきたので、少しだけ希望が持てる。
で、曲目はバッハの1番のプレリュードとサンサーンスの「白鳥」。バッハは長年引いてきた松下版を放棄して演奏としては初めてのカザルス版。お話をいただいたのは1ヶ月前だったので、プレリュードを1ヶ月真剣に練習したが、カザルス版はやはり内容が深くバカ難しい。
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写真は「白鳥」のリハーサル風景。まだ、わたしはマフラーをつけたままでいる。1回目の合わせはうまく合わなかったので、2回目はわたしは半身でピアノに近づき、呼吸が聞けるように促したらピタリ。伴奏者は柏原怜音君。たいへん感がいい!
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息が合っていますねぇ!

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