音楽/チェロ

2025年3月21日 (金)

Bach の誕生日

Bachの誕生日には無伴奏を弾いてお祝いすることにしている。が、その前に急にメンデルスゾーンの無言歌 D-Durを弾きたくなった。
そのあとは無伴奏をたっぷり弾いて一日を終えた。
Img_0068-3

| | | コメント (0)

2025年2月26日 (水)

チェロの健康診断と弓の張り替え

"ヴァイオリン工房CATS"さんが店を閉めるとのことで、チェロの健康診断と弓の毛替えをしに行ってきた。
CATSの鈴木さんにはこのチェロ(Martin Stoβ of Vienna )を50年前に分解してオーバーホールして貰って以来のこの楽器にはなくてはならない人なのですが、生涯現役を掲げ頑張ってこられた89歳という大先輩には「お疲れさまでした、ありがとうございました」しか言えない。
このシュトス、200年ほど経っているので健康には気を付けているのですが「全く問題ない」とのことでした。
Stossb_6149_2

2本のヴィネロンは、上がJeseph Aether VIGNERON(1851-1905)で下がAndreVIGNERON(1881-1924)で、この2人は親子の関係にあります。ヨーロッパでは親子代々工房を継ぐ方は多いようで珍しくはないのですが、親子の弓を持っている人は珍しいかもしれません。お父さんの弓は60年前に息子の弓は50年前に手に入れたものです。
松ヤニがまだ乗ってない真新しい毛が付いた弓を見るのが大好きです。
Dsc02625

| | | コメント (0)

2025年1月17日 (金)

チェロのチューニング

この時期糸巻きが緩んでしまい困ることがよくある。1本や2本ならいいのだが4本全部緩んでしまい、ついには「魂柱まで倒してしまった」なんてことが起こりうる。暖房器具を使うことにより気温や湿度が乱下高するのが原因だと思われるのだが・・・
しかし、あの暑かった40度を超える酷暑やこの極寒の厳冬にもかかわらず、わたしのチェロはここ数ヶ月調弦の必要が全くいらないほど狂わないから不思議である。今日念のためチューナーを持ち出し測定してみたが数ヶ月前にチェックしたA=420で調弦出来ている。
常用しているMartin Stoss は、しっかりしたケースを使っているから温湿度の変化が少ないからかと思ってもう一台のチェロ(学生時代使っていたE.H.Roth)を取り出してみたが、こちらも数ヶ月調弦していないにもかかわらず殆ど調弦の必要はなかった。
Stossの弦はナイロン弦(ADGはエヴァピラッツイ、Cはオブリガート)、E.H.Rothはスチール弦(ADラーセン、GCスピロコア)
以上から、弦が狂わない要因は1つは2台とも移動する機会が少ないこと、2つ目は静岡の気候に馴染んで50年、60年経過していること位だろうか・・・

Img_9263

| | | コメント (0)

2024年12月11日 (水)

伊東の仲間たち

伊東には2000年春から通い出したから24年にもなる。
今回この仲間達からも綬章の祝いをしていただいた。この場所は以前20年近くお世話になったbutter noteさん。
実はこの仲間達は昨年の今頃、傘寿の祝いをしていただいたばかりである。負担はかけてしまったが楽しい時間を過ごさせていただいた。
伊東の人たちは文化度が高く何事にも熱心ですばらしい土地柄だ。わたしの体力は細々としているがもう少し通わせていただきたい。
Photo_20241213185901

| | | コメント (0)

2024年10月 8日 (火)

これいいかも!?

左手親指の第3関節を痛めて1度はチェロを辞めようと考えたがどうしても辞めきれずに、いまだにさらにうまくなりたいと思ってだましだまし弾いている。医学的には狭窄症とか変形とか棘とか言うんだろうが整形外科では何もしてくれないから、お灸をしたり鍼をやったり貼り薬や塗り薬、枇杷温灸、あるいは整体・指圧・鍼灸等々よかれとするものは全部試してきた。それぞれ一定の効果はあるようなのだが、今だ完治はしていないのが現状。
サポーター類も色々試してみたが先日整形外科医から「こんな新製品が出ました」と紹介されたものがこの写真のサポーター装具。実はこれがなかなかよく多少痛くなってもそれ以上には痛くならない優れもの。ちょうど案配よく親指の第3関節を固定し動けなくさせているにもかかわらず手首には何ら制約をかけないからチェロを弾くには問題なさそうである。4番のように指の拡張が続く曲でも問題は無い。
チェロを弾いても何も違和感がないから大変うれしいが、さすがに2時間以上弾くと違和感が出てくる。
そしてこの関節を痛めたBACHのチェロ組曲6番のPRELUDEはまだ怖くて弾いていないが大丈夫そうな気がするが、挑戦するのがコワイというのが本音だ。
Img_7635 Img_7636

次の写真は氷嚢。長く弾いた日はこれで冷やすと痛みが自然と取れてしまうので重宝する。やはり年寄りは指を使った後はケアしないといけないんだなぁ
Img_7803

| | | コメント (0)

2024年9月28日 (土)

大接近

BACHを弾いているとアマティが大接近してきました(きっとうるさいだろうにね!...)。ついつい弓を止めスマホを手に取ってしまいます。2枚目の写真はエンドピン(レコードプレーヤーの針に当たる部分)に体が当たってますね、少なくとも触れているからアマティの骨伝導で体中が振動していると思います。
この子はそれほどチェロが好きなんでしょう・・・
Img_7695-2 Img_7704
Img_7699-2

これは大層コワイ写真で一歩間違えばチェロ(Martin Stoss )のコマを倒すだろうし弓(A.VIGNERON )を弾き飛ばすかもしれない絶対やってはいけないパターンです。
でもこの子はもの凄い暴れん坊の少年期、グランドピアノの下に入っても3本の足には決して噛みつかなかった。もちろんチェロにも弓にも。わたしたちが大事にしているモノには決して歯も爪も立てなかったのです。
でも、帽子とか靴とかは端から標的になりましたが・・・
158fe127bdb24ccbab1d84ccb9871bfe

こんな風にトーサンのチェロを聞いてくれるんだからもっともっと練習してじょうずに弾けるようにならないとね・・・
そんな風に弾けるようになるにはあと2年半はかかるよ!...
15歳になるそれまでアマティは頑張らなくちゃぁいけないよ!

| | | コメント (0)

2024年8月16日 (金)

猛暑酷暑の中で不思議な記憶

連日やっきりする暑さで、7月にやっと付け替えたエアコンをフル稼働しても室温はなかなか下がらない。やっと涼しくなったなと感じてもチェロを弾いているとジワジワと汗をかいてくる。そんな時である、遙か昔1960年頃(65年も昔の話)のチェロの練習風景を思い出して懐かしむ。
その頃のことだからもちろんエアコンなどは無くクーラーと言ったがそれも家庭用など無かった(もしかしたらあったかもしれないが庶民の家には無かった)。しかし練習しないわけにはいかなかったから窓を開け放して扇風機に当たって夏を凌いだ。それでもビッショリ汗をかくのだがそれがなぜか汗が左の肘に集中し大きな水滴となり床にポタリ、またしばらくするとポタリと落ちるなんとも不思議な感覚をわたしの左手の肘の皮膚が記憶していた。
そんなツラい練習を10年も続けやっとエアコンが買える状態になり(1970)電気屋さんにお願いしたら「部屋が大きいから(12畳)一般のエアコンでは冷えない」から三相交流200v電源を新たに引き込み大きなエアコンを稼働せざるを得なかった。しかし、それ以降はエアコンを入れると寒くなるほどで、いくら弾いても汗をかくこと無く快適に練習することができた。以降55年(2024)先月4代目のエアコンが稼働しだしたのだが(すでに100vの家庭用エアコン出現)これが今年の猛暑・酷暑でなかなか冷えない。まぁ、いくら冷えてもチェロを弾けば暑くなるのだが・・・
そんな時である「あっ、これだ、ぅわ〜懐かしい」となったのがエアコンの無い時代に味わったアレである、左肘に汗が溜まる不思議な現象。なんとまぁ、懐かしいものだ!... 
それをついに写真撮影に成功した。この汗溜まりはチェロを正しい姿勢に構えると肘の角に移動する。
その皮膚感覚をわたしの手は覚えていた。
Img_7312

| | | コメント (0)

2024年8月 6日 (火)

チェロが好きなの?...

5月以降80の厄年ではないかと思うほどいろいろな厄介ごとや体調不良・故障が続き、チェロも弾けなくなっていた。
最近になってやっとそれらも改善され、精神的にも肉体的にも弾けるようになり、毎日時間を区切ってムリしないようにして弾いている。
わたしにはトーベル版BACH全曲をマスターするのを余生のライフワークとしているからである。

わたしがチェロを弾くとアマティはわたしに近づいてくることは何度となく紹介した。それはもしかしたらアマティはチェロが大好きかもしれないけれど、もしかしたら単にエアコンの風がこのピンポイントに集まっているだけかもしれないと述べている。
が、今日は少し様子がおかしいぞ!...
アマティはチェロの脇に座りわたしをジ〜ッと見上げている。
わたしは弓先でアマティの顔を突きそうで気になって仕方ない。
Img_6382

「アマティ!... そこにいたらトーサンは弾けないよ」と言ったらアマティは淋しそうな顔をしてその場に伏せ譜面台の足をマクラにして寝込んだ。「よしよし、それならトーサンは思い切り弾けるぞ」と言ったがすでに寝込んで聞こえない様子だ。
Img_63862 Img_7204_20240806173601

| | | コメント (0)

2024年5月24日 (金)

子守歌?

アマティはチェロを弾き出したりお稽古が始まると必ずと言っていいほど練習室に入ってくる。そういうように躾けたわけではないからもしかしたら本当に音楽が好きなのかもしれない。
思い起こせばアマティがカアサン(クララ)のお腹にいるときからその家はチェロの響きに溢れていた(わたしの熱心なお弟子さんの家だった)。だから生まれる前からずっとずっとチェロの響きはアマティの生活そのものだったかもしれない。
今日、わたしがチェロを弾き出すと久しぶりに足下にやってきてゴロリと横たわり寛いでいるのか聞いているのかわからないが身動きしないで寝ている。犬の聴力はもの凄いからわたしがffで弾くとうるさいんではないかと心配するが全くその気配はない。かといってppになっても耳をそばだてる気配はないが、ずっとここにいてくれることは大きな喜びである。更にうれしいのはアマティの胴体はわたしの左足に触れていて体温が伝わってくるのもうれしい。
Img_6152
わたしは12年間アマティを観察してきてここまでチェロに近づく要因に心当たりがある。きょうは練習を始める前からエアコンを入れていた。毛皮を着たアマティは部屋の中で最も涼しい場所を知っている(冬はストーブのまん前にいる)。だからアマティがチェロの下に潜るのはエアコンの吹き出し口直下だと言えなくはない。しかし、もしそうだとしたらここまで潜らずにそして頭をもっと左に寄った方が更に涼しいはずである。 だからやはりチェロも好きなのであろう!!と思うことにした。

| | | コメント (0)

2024年5月15日 (水)

腰痛ベルト

きょうは腰痛のため一日中グダグダ過ごしたが午後になってちょっとお昼寝してから少し元気が出てきた。
チェロを弾こうとケースを持ち上げたら「イテテテ」。
そこで奥の手、もう何十年も使ってないがいつもリックサックの中で出番を待っていた腰痛ベルトを引っ張り出して装着してみると、チェロのケースがなんともなく持ち上がる。さっそく楽器を出して弾いてみるが「痛くないぞ、弾ける弾ける」と言うことでたっぷり楽しむことができました。
練習を終わってふと気付いたことはマテよ?「わたしのお腹とチェロのお腹はどちらが大きい?」だった。チェロにベルトをしてみてはっきりしたことはわたしの方が大勝だった。
Img_6085_20240515184201

| | | コメント (0)

より以前の記事一覧