わたしはこの3月末から[要支援2]として支援を受けながらの生活をしている。どこからの支援かははっきりしないがおそらく介護保険から手を差し伸べて頂いているのではなかろうか。
実際にはデイサービスを受けている。デイサービスには多くの内容があるようだが、たとえばお昼を食べさせてくれたりお風呂に入れてくれたり。わたしは機械を使うフィットネスを週2回(半日)選んだ。それというのも、お天気がよく暇が出来れば畑に出向いた農作業も訳あって終了し、手持ち無沙汰になってしまったところでの話だったのでヒョイと乗り込んでしまった。要支援者とはおよそわたしに似つかわしくない言葉でわたしも周りの人も耳を疑う内容だ。
1月だったか妻の要支援1の更新に包括支援センターを訪れたときだった。わたしが座骨神経痛でビッコを引いていたときに支援員さんから「ちょっと待って、旦那さんの方が問題ですよ」と声をかけられ、それからは質問攻めでチェックがはじまり「これなら支援が受けられますから手続きします」と言うことになり「バカ言え~、オレ様が他人の支援など受けるもんかぁ」と叫びたかったものの、もう一人の悪魔が「オイ、介護保険を払ってんだから利用しろよ!」と叫ぶではないか。
グズグズしていると支援員さんからいろいろな利点を説明され「はい、それなら一応申請します」とはいったものの、実際に通るとは思ってもいなかった。
その後、ケアーマネージャーと包括センターの支援員さんが自宅に見えて又同じような説明をした。一般にはこういう時はできるだけ悪く言うものだと言う話は聞いていたが、わたしは特に不自由な生活はしていないと思うので正直にお答えした。さらに数週間後静岡市から判定する方とケアマネージャーが自宅に来てまたまた同じような説明をしてきた。わたしは正直に「立ち上がりにフラフラする」とか「左足が痛くて杖が必要なときがある(当時はかなり痛かった)」とか話した後、そういえばこういうことがあった。
その数ヶ月前である。わたしは自分の中に異変を感じていた。わたしはフィッシングに会うとは思いもしなかったがなんとIDを乗っ取られてしまい(詐欺には遭わずに済んだが)後処理がそれはそれは大変な思いをし、なんと今でも引きずっている(先日Air Tagの動作がおかしいのでよくよく調べたらフィッシングに起因していた)。
そんなこともあって「ついにわたしの頭はイカれたか」と言うことになり[静岡県立こころの医療センター]を訪れ設問や脳のレントゲンを撮られ「あなたはまったく正常です」と言われた。しかし、そうは言われても「この激しい物忘れはどう説明するんだ」日常生活に支障をきたす物忘れはどうしたらいいんだ・・・と嘆かざるを得ない。まぁ、妻もろとも認知症が進んで会話にならないことも日に何度も起こる現状は査定員にはしっかり訴えた。
また、冗談交じりで「お風呂で寝てしまう」と言ったら査定員の顔色が変わって急にヤバイ雰囲気となる。帰り際「妻の要支援の件もあるので、あなたも取れるかもしれません」と言われて帰って行った。風呂に入りながらいい気持ちで寝てしまうのはオーバーな表現ではなく本当である。時々口もそうだが鼻や耳に湯が入り目が覚めるなんとも穏やかな優雅な時間である。もしかしたらこのまま死んでもいいかなと思うほど気持ちのいい時間である。
さて、その後は2人に妻がきつく言われていたので、長風呂になると2階から妻が不承不承降りてきて「寝てない~」と声をかけられる。わたしはいい気持ちでいるのを無理矢理たたき起こされるのはつらいから文句の一つも言いたくなるが、そこはグッと堪えねばならなかろう。
まぁ、と言うことでわたしは無事というかオドロキをもって[要支援2]が獲得できた。といってもお小遣いをくれる訳でもなく多分,デイサービスを受ける権利位だろう。しかしデイサービスもそのまま負担してくれるわけではなく、会員月額の何パーセントかで、それは健康保険証の何割負担かに準じる。わたしのフィットネスの場合、わたしは2割負担なので月8000円払うと2回受けることが出来るというシステムだが出費はバカにならない。
人見知りするわたしでも機械相手なら大丈夫だろうと思ってここに決めて2ヶ月近く経つ。
さて、わたしの座骨神経痛だが昨年の秋頃から始まった。その当時は神経痛とは本当の年寄りで昔よくおばあさんが口にいしていた言葉で、まさか我が身に降りかかってくるとは思わなかった。だから最初は股関節の異常だと思ってサポーターしたりテーピングしたりお灸をしたり杖を突いたりしていたがそのうち膝にも痛みが現れる。とうとう人工関節しかないかと思って整形外科に行くと「股関節は全く問題ありません。神経痛、座骨神経痛です」と言って薬を処方される。しかし、薬など全く効かず痛さで夜寝れない日があったり、アマティのお散歩に杖を持って出たりしながらも、「今ジーッとしていたら一生動け無くなってしまう」と焦って軽登山をしたものだ。
股関節から膝までが痛いので(左側)チェロはまったく問題なく弾けるのだが、以前から痛めていた左手親指第三関節の使いすぎによる骨同士の擦れ合いは何をしても改善の余地がなく、いささか腐りきっているのが現状だが、これは要支援とは全く関係ない。
写真はバランスが悪くなったので段差は杖無しでは歩けないが平地ではなんとか歩いて行ける。
フィットネスの機械の一部。これをこなした後は手技によるマッサージやウォーターベットや腰のマッサージ器等など順番にやってくれる。
ホワイトボードに何やら文字を書いた用紙が貼ってあるが拡大すると[尿道引き締めトレーニング]と書いてあるなどいかにもシルバーっぽいがそれ以外は意識することはない。若いお姉さん支援員たちの黄色いかけ声が心地よく聞こえる。
ここまで日記を書いてきて「少し暗いな」との印象を持たれるかもしれないが,もし現在要支援の要請をしたら当然跳ねられるだろうなと言う位元気に振る舞っている。いや、必ずや全て克服できると思って頑張っている。