別荘生活に別れ
50年も前、夏になると子どもたちを連れて避暑に訪れていた山葵田管理小屋、ついにわさびの栽培ができなくなり小屋も老朽化が進み取り壊す算段となった。
わたしは進んで小屋の管理人を申し出で風を入れる名目で月に半分近くをこの小屋で過ごすようになって、30年以上もまるで自分の別荘のように振る舞っていた。当時はここに行くのに4時間以上を要したが、今は高速道路が繋がり70分で行くことができる。
周りを素敵な深い山に囲まれ山野草の宝庫、1時間ほどで茶臼山スキー場にも行けるし長野県にも入れる。近くには風光明媚な景勝地を備え、こんなに地の利に恵まれた別荘をわたしは他に知らない。
この写真がその別荘の全景。手前は山葵田で、後に大きな山を従え「土石流危険地域」に指定されているようだから台風の度にビクビクしながら何十年。
いまは山葵栽培がダメになってしまった山葵田の全景
この縁側に座って山葵田を眺めせせらぎの音を聞く
夏はホタルが舞いそれはそれは素敵な光景
夏は静岡よりも2〜3度涼しいから冷房器具はないが、冬は大変寒い。
しかし、写真の工業用ストーブを設置したことで家中が暖まり、冬でも活動範囲が広がった。
この部屋の奥に五右衛門風呂がある
ここが居間(6畳) 山の中ではあるがもちろんTV(ケーブルテレビ)が写るしネットもつながる。
2階の寝室(8畳)兼ここがチェロの練習室。
この向きでチェロを弾くことでなぜかものすごく響きがいい。自宅よりはるかにいいのでこちらに来るときはいつもチェロを持参。
他に1階に四畳半の畳間(電子ピアノ設置)と3畳の板の間がある
黒い所が五右衛門風呂のかまどで、薪を沢山用意してある。近所に温泉がいくつかあるのだが、わたしの感覚では五右衛門風呂に勝る風呂はない。
かなり広い間取りを備えているので大勢が集まることも可能。犬仲間の集まりもあったが、よくゼミの合宿をやったものだ。そんな時はまず薪割り体験からゼミが始まった。
そんな別荘の取り壊しがいよいよ始まるので私物の整理に行ってきた。電子ピアノやら布団やら石油ストーブやら、わたしが持ち込んだ用具の搬出でハイエースは一杯になってしまった。まさにゴミエース。
夢や思いでをクルマに乗せての持ち帰りは大変淋しいが時の流れというか、わたしもアマティも妻も同じように年齢を重ね、楽しく老後を過ごせたことを感謝しながら小屋を後にした。
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