正月竜爪山登山 3/3 トーサン滑落
現場はここです。行きは難なく通ったけどここが一番の危険箇所だとは重々認識していたのです。2年前の台風15号でここは深い沢になってしまいました。帰り道は沢の向こう側(右岸)からこちら側(左岸)に移らねばなりません。
アマティが挑む見せ場ですからわたしはカメラを構えようとちょっと身を乗り出した瞬間いきなり足をすくわれカメラを持ったまま途中の木に掴まることもできぬまま数メートル滑り落ちてしまいました。右岸ロープの下に滑った痕跡が残っています。要するに危険箇所の外側で滑落なんです。
背中で滑ったためちょうどこの木に正面にぶつかったことでセミのような格好で止まったのです。ここで停まらねば崖下に落下、かなりの傷を負ったことでしょう。チンチン打たなかったのがもっけの幸いですが実は右足下腿が木と体に挟まれています。しかもこの木は枯れて腐っていました。アブナイアブナイ。
さて、ここから上に登るか、沢に降りて沢の岩場を登るか、考え、下に降りるのはあまりに危険、降りると言うより落ちると行った方が正しい。
わたしは上に登る判断をしました。が元々この地表は崩れ落ちた跡なので木の根も岩も浮いていて掴まることもできない足掛けにもならない。
それでもここまでやっと辿り着きました。もう少しです。
うぁ、足掛けが崩れた、そのまま数メートル腹這いで滑落し崖で一回転し沢の岩場に叩き付けられました。上から「おーい」と聞こえます。その後アマティが大声で「ワンワンワン」と吠えているのが聞こえます。その時のアマティの顔は尋常ではなかったと話します。
さて、その時の写真は妻からもアマティからもみえない所なので残念ながらナシ。
怪我のないことを確認してから岩場を這い上がって左岸のヘリに着くことができたらアマティはまだ沢の中から上がれずにいます。
やっと這い上がったものの今度は急いでアマティの救出作戦。
アマティの元に降りてリードでわたしと繋ぎ、わたしは補助ロープを掴みますがアマティはわたしの落ちるのを見ていて足がすくんでしまった様で登ろうとしません。
アマティに貴重な踏み場を譲りわたしは崩れそうな岩の上からリードします。
ふ〜、やっと救出作戦成功。あとは普通の登山道なので心配はいりません。わたしは特に怪我はありませんでしたがまあるいお腹に2本の大きな擦り傷ができ、それがアンダーシャツに擦れる度に痛くてかないませんでした。
左股関節・左膝が痛いので変な歩き方をしているとアマティが心配そうな顔をしてわたしの様子をうかがいながら決して離れようとせず寄り添って降りてくれました(妻は相変わらずサッサと行ってしまう)。なお、登山口直前の沢に来たらアマティはさっと沢に入って入浴なのか水浴びなのか、この寒いのに・・・
冬の山は2時で夕方の日差しになり3時になると夜の様に暗くなり心細くなります。今回は登り2時間降り2時間を要し暗くなる前の2時半にクルマにつきました。擦り傷だけでよかった!...
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