もはやこれまでか・・・
左手親指の第3関節を痛めて何年になるだろうか!?
わたしはこれまで身体のいろいろな故障を乗り越えて80目前まで生きてきた。あるときは右手のシビレにもだえながら、あるときは山歩き中に足の痛みにうずくまり、あるときはめまいで何かに掴まらなくては立っていられなくなるのを繰り返し、あるときは堅い雪の上にたたき付けられ息ができないほどの堪えられない痛みに悲鳴を上げ、「あぁ、オレの人生もここまでかな」と何度も思ったほどだった。
しかし、これらの苦難をわたしは知らないうちに奇跡的に乗り超え、なんとか自分の身体を脳の指示通り動かすことができてきたことは大変ラッキーなことだった。
しかし、この左手親指の痛みだけはすでに数年経ち、整体やスポーツ整体、医薬品、サポーター、固定具などいろいろな療法を試してみてもいまだ奇跡は起きていない。
原因ははっきりしていてチェロの無理な練習にある。Bachの無伴奏チェロ組曲の6番のPRELUDEのほんの数十小節を何度も繰り返し練習したのがいけなかった!...
以前はなんの問題もなく弾けていたのにいつのまにか弾けなくなっていた。「歳を取ったのだから仕方ない」と思いながらさらに練習を重ねるとイタミが出てきた。こんなことはたまにあることで休み休み続けたのだがそのうち弾きながら急に痛みが走るようになった。
しかし、老い先短い中、こんなステキな曲が弾けるならたとえボクの指が壊れ様がそれはそれですばらしいことではないか?と思うようになり痛くてもさらに弾き込むようになった。しかし、やはり限界はじきに来てしまったかな・・・
まったく弾けなくなってしまった訳ではありません。少しは引けるんですが時々痛みが走ったり、その後で痛くなったりします。
これはわたしの手のレントゲン写真です。実はわたしは頸椎・胸椎・腰椎の各関節が変形し関節の隙間も狭くなり、痺れや痛みや肩こりはかなり以前から起きているから結構慣れっこになっている。だから今回も「あ、またか」程度の認識だった。
1つ目の写真は左手全体、2枚目の写真は左右の親指だけのレントゲン写真。第三関節を見比べると左の方が隙間がないことがわかる。ほんらいここにコンドロイチン等が詰まっている所で、このように骨と骨が擦れ合う場所ではない。
医者に言わせると「手術で痛みを取ることはできます、ただ元通り動くかどうかは保証できません」とのことなので「今さら手術してもな〜」と思うこの頃。
「BACHを弾いて手が壊れるならそれはそれで本望である」と思ってこれでもかと弾き込んだのは事実である。その結果さらに故障を早めたのも事実である。
さいわい、まだ弾けるバッハの曲もあるし、チェロ以外にも楽しみのカードはまだ何枚も持っている。
わたしは嘆いているのでもなく同情を誘っているわけでもない。80歳の青春のある出来事を記しておきたいだけの話である。
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