ハイエースで車中泊
わたしのクルマ選びのポイントは「四駆であること」と共に「クルマの中で寝られること」で50年間過ごしてきた。もちろんテント泊も大好きなのだが、登山口駐車場に夜着いてそれからテントを張る気も起きず、雨の心配があったり獣の気配がしたりで、キャンプ場で数日以上滞在する時を除けば車中泊で過ごすのが当たり前となってしまった。
最近は道の駅で車中泊して旅行するのが流行になっているが、わたしの場合はそんな旅行は想定外でもっと遙かに野趣あふるるものである。(もっとも4月の北海道北部の旅行はあたりには雪が残り、除雪してあるのは道の駅位しかなかった)
さて、近年はというといろんな情報が入ってきているのでマイナーなキャンプ場に行くことがほとんどだ。具体的には「8月の土日でも他に誰も利用客がいないキャンプ場」という静けさこの上ないひなびたキャンプ場のこと。
さらに、わたしたちはこのようなキャンプ場に入るがキャンプが目的ではなくあくまでも他に目的を持ってそれの地に便利なキャンプ場である必要がある。たとえば近くに豊富な山野草が咲く山があるとかが条件となる。
今回は毎年この時季開催される[木曽音楽祭]を聞きに来たこと(もう10年以上もコロナ禍以外毎年通っている)。
白樺林のなか、キャンプ場貸し切りでアマティは放し飼い。こんな好条件は全国探してもなかなかない!...
この区割りの隣が元はテニスコートが6面あったのだが、その半分を潰してドッグランになっている。この広大なドッグランも貸し切り。たまに村の飼い犬や別荘地の飼い犬が利用にやってくる。
この夏、日本は異常な暑さに襲われ熱中症が多発していた。その中、わたしは羽毛のジャケットを着て寒さをしのいでいる。晩夜朝の冷え込みはやっと暑さに順応してきたわが身には堪える。
その次の写真は木々が生い茂りせっかくの日光が地表まで届かない。もちろん月の光も星の光も届かないのも残念だが・・・
金曜日に着いたキャンプ場は夕方管理人さんも帰り貸し切りだった。でも「明日の土曜日は混むだろうな」と思っていたのだが実は翌土曜日の夜になっても同じく貸し切りとなった。
以前は予約無しでくるなんて考えられないほど混んでいたこのキャンプ場。ここでテント泊して木曽音楽祭に通っていた人も何人か居た。それを思うとさみしいが、わたし達にとってはなんと好都合なことか!...
するとある情報がもたらされた。近所に無料のキャンプ場がオープンしたというのだ。ここからクルマで20分程登るとスキー場跡があるのだが、その前の駐車場(いくつもある)にぎっしりキャンパーがひしめいていた。
当初は無料だからこんなに混んでいるんだと考えた。しかし、それを言うなら富士宮市麓の「ふもとっぱらキャンプ場」は有料なのにあれだけ人もクルマも集まる説明が付かない(富士山という付加価値はあるものの、こちらもすばらしい景色だし標高も高いから涼しい)。もしかしたら若者たちは人が集まる所に行きたがる習性があるのやもしれぬ・・・ (写真は土曜の朝撮ったもの。日曜の朝はさらに増えたと思われる) なんとも不思議な光景を見たものだ!
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