林道も登山道もズタズタ
昨年9月23日の台風15号の爪痕は山間部に大きな爪痕を残した。
特に竜爪山の被害はわたしたち山遊びをするのんき者にも甚大な被害を残している。特に穂積神社に行く林道は崩壊してしまいいまだ復旧の目処は立っていない。
しかし、わたしは何十年か前にやはり同じ所が崩落したとき、農道を何本か乗り継ぎ穂積神社に辿り着いたことを思い出して,今回挑戦してみた。妻は助手席で「こわいからやめよう」を繰り返していたが聞こえぬふりをして(アマティに習って)先に進む。途中倒木がありあきらめかけたがなんとか二人で脇に寄せ、ついに神社の駐車場まで辿り着いた。
神社にお参りをし、裏側に回ったら夫婦大木が目に入った。[樹齢500年の夫婦杉]と書いてある。今まで何度も竜爪山に登っていて初めて気付いたので写真を撮ってしまった。500年前というと戦国武将が争っていた時代でとんでもない長寿杉でもある。また、この神社は矢除玉除けの武運の神社、またそれを発展させて反戦の神社として御利益ある神社として知られ、戦時中は我が子の武運を祈り戦争に不満を持つ人たちが麓から登って神社前で列をなしていたという。なお、本来の穂積神社(竜爪神社)はここから2~300m程先に行った所にあったものを昭和の時代に移転している。
標高750mのこの地は下界に熱波が押し寄せてもひんやり感じられ、わたしたちも登山はもちろんだがクルマでここまで来て涼んでお弁当を食べて帰ることをよくしたものだ。
台風15号の爪痕はこの竜爪山の登山道にも及び、あちこちに[台風15号のため通行止め]の標識とロープが設置されている。
「通行止めって言ったって歩いてクリアできないわけは無い」との確信を持って挑戦するのだが、登山道が崩落し、崩落部分の巻き道を探そうがまったく不可能で引き返したルートが2本ある。1本は堂白山ー賤機山からの稜線ルート、もう一本は新道。
そして本日の穂積神社-富士見峠トラバースルート。とはいえ神社から30分程しか歩く予定はないので制止を無視して先に進む。水場辺りでかなりひどい状態になっているがこんな程度では登山道の通行止めはないだろう。
今日は危険な登山道に入るのだが、なんということかカーサンが登山靴を忘れてスニーカーで来てしまった。
いつもならカーサンが先頭、次にアマティ、暫く遅れてわたしという感じで歩くのだが、きょうはカーサンの靴が心配なのでわたしが先頭、アマティは次に付きカーサンが最後から歩くことにする。
すると不思議なことが起こった。アマティはいつもなら(友達が居ても)先頭を歩く人をリーダーと認識して付いて行くのだが、どういうことかアマティがいきなり先頭に立った。アマティはわたしをリーダーと認めず「今日はボクがリーダーだよ」と言っているようだった。
しかもだ、アマティは普段のわたしの山歩きが如何に頼りないかよく知っているから始末が悪い。以前はわたしの5m前を歩かせたのだが今日はほんの2~3m前を歩きしかも数歩歩く度に振り返りトーサンとカーサンの歩きを観察している。わたしとしてはすぐ目の前なのでジャマなのだが彼なりに努力してくれているのでそれはそれでヨシとするしかない・・・
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