横浜のシウマイ弁当
わたしの知る限り静岡市内ではJR静岡駅の食彩館と静岡伊勢丹でシウマイ弁当を売っている。冷凍シウマイはいつでも手に入るが、このシウマイ弁当は入荷の時間が決まっていてそれに合わせて買いに行かないと買うことは出来ない。まぁ、このお弁当が買えたことはかなりラッキーな話なのである。
なぜかシウマイが1個増えてるような気がするが(当時は4個では無かったか?)大好きなタケノコの煮物、かまぼこ、玉子焼き、青梅、そして最後に食べるのがアンズの甘煮。ただ当時から足りないものが瀬戸物のひょうちゃん(醤油差し)等など・・・
わたしにとってこのシウマイ弁当は単においしいだけでは無く大変思いで深い弁当なのだ。
当時わたしは毎日曜、東京の先生の元にチェロのレッスンに通っていた。蒸気機関車から電気機関車に切り替わりやっと落ち着いた頃だったな。所要時間は片道4時間半。往復9時間かかった時代である。窓から海や山を眺めるのが大好きな少年だったな。東京駅に近づくと左の車窓から東京タワーの基礎から完成まで毎週の変化を楽しめたものだ。
高等学校では毎週往復分の学割を出してくれたがなんせ距離が近すぎて片道100円位しか割引が利かなかった。この200円で横浜駅でシウマイ弁当を買うのが帰りの喜びだった。そのうち準急東海2号(片道3時間)が営業を始め、準急に乗って帰るか4時間半掛けて横浜駅でシウマイ弁当を買うか毎回悩んだものだ。
お弁当を広げるとさっそくアマちゃんがやってきた。顔には「ボクもシウマイ弁当が食いたい」と書いてあるが、たぶん玉ネギが入っているからあげられない。仕方なしにマグロの煮たヤツを(ちょっと味が濃いが)アマティにあげたら大喜びしていた。どうしてもこの子を前に心を鬼にすることはできない。
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