日記 佐渡旅行
1年間待ち続けた佐渡のオオミスミソウのシーズンのはずでした。
思えば佐渡には数十年前からクルマで訪れていた。1992年には自転車をかついで金北山に登った記録がある。
そして、1999年、先代登山犬”Hana”と共に佐渡を訪れた。ブログを始めたのは2006年だからそのずっと前である。それ以降はほぼ毎年と言っていいほど佐渡旅行が始まった。
その目的は観光でもドライブでもなく、雪割草(オオミスミソウ)を楽しみに行くことに尽きる(実は未だ一度も観光を行っておらず有名な金山も知らない)。唯一の例外は滞在中雨が降った日には古刹やお堂を訪ねイヌ型の狛犬を探すことに当てられたが、最近は日程に余裕がある身なので極力雨を避けて計画することにしている。
佐渡の雪山事情
雪割草シーズン前に最近問題が起きている。大佐渡スカイラインの除雪が遅れ開通が連休の直前となっているのだ。今年のように雪が少ない年でも開通は早まっていない。忸怩たる思いで開通を待ち開通情報が入ってやっと計画を作り直すことになる。なぜなら雪割草は雪が溶けた直後から花を咲かせるので大変微妙な問題なのです。
今年の花事情
では今年はどうかというと、3月に一時全国的に暖かい日が続いたことがあり、その影響で野の花は2週間早咲きとなっている。
だから、美しい雪割草を見るには15、16(土日)前後と思っていたのですが、さすがに大佐渡スカイラインは開通していなかったので22、23日前後に予定したのですが、何度電話をしても「除雪作業中です」の返事を繰り返すのみ。結局今回22、23日に決定したのは、「明日(21日)開通します」という電話問い合わせでした。大急ぎで21日の予定をキャンセルして計画を立てたので大変でした。雪解けの山肌はすでにカタクリも峠を越し、ミズバショウも椰子の葉のように茂り、イワカガミやシラネアオイの花が美しく咲くシーズンとなっていたのです。カタクリの花は大好きないい花ですが、カタクリが咲き出したら雪割草はもう終わりなのです。仕方ないからトンマでマヌケでグズな雪割草を探し出すのに一生懸命な山行となってしまいました。もちろんそれでも充分楽しめたのですが・・・来年もしまた佐渡に行けるとしたら4月初旬、標高を下げてまだ大佐渡スカイラインが開通する前を計画しようと思います。そのためにも今回は標高の低い地点での雪割草の葉の群落をいくつか見つけてあります(平地では3月末から咲き出す)。
高速道路事情
高速道路代金は片道ほぼ1万円かかります。少しでも安くするには土日に移動すれば3割引となります。しかし。22,23の2泊ではそれは無理な話で、もう一つの方法はSAで夜を明かし3割引にする方法です。当然途中車中泊の予定でいたのですが中途半端な時間に出発したので(10時)、SAでの車中泊の機会を逃し、佐渡汽船新潟港に着いたのが19:30となり(最終便に間に合わず)、結局港で車中泊したのですが何の得にもならなかったのです。いつも車中泊する場所はは小布施のハイウエーオワシスか米山SAが多いです。
ところでこの時季、高速道路の沿道はきれいですよ~。通常ならまだ桜が楽しめるのですがすでに桜はすっかり終わって八重桜が見事。特に小布施PAから中野ICまでの長い区間、八重桜の林が延々と続いていて感動。桜と言えば佐渡の金北山はヤマザクラも見事でした。
静岡の自宅から新潟港まで7時間半、さらに食事とトイレの時間が必要になります。SAにはドッグランがあるのですが、暗くなってからの利用は楽しく無いですね。
そんなこんなで例年よりはお金のかかる旅行となってしまいましたが問題はやはり雪割草の時期を逸してしまったことでした。
さて、フェリーについて
静岡から佐渡に行くには直江津から小木に行く航路が便利でしたが昨年から廃航路となってしまい、上越ICから新潟西IC-新潟港まで2時間半ほど余分に時間がかかるようになってしまいました。ただ、4/29から暫くはこの航路が復活するそうですが、連休に入ってしまうと普段の年でも春の花は終わってしまうので無理です。
なお、今まではシルバー割引とか回遊割引のサービスがあったのですが、これも無くなってしまいました。
実は直江津港の近くに[富寿し]という大変おいしい海鮮鮨店がありここで食べるのが楽しみだったのですが、今回食べたら余りおいしくなかったのでこれは諦めが付きます。
フェリーのペット事情は、冷暖房付きのペットルームにケージが並んでいるのでそこに入れることになっています。何年も前、”Hana”ちゃんをペットルームに入れたら港に着くまで鳴きっぱなし(吠えっぱなし)で客室に聞こえてくるのです。これではカワイソウだと思いそれ以降はクルマに残留させました。だからアマティも残留していたのですが、今回はペットルームに入れてみました(北海道航路はペットルームで過ごしている)。そこで問題になったのはアマティは初めて見るエスカレーターに乗ることが出来ませんでした。確かに肉球を挟みそうで怖いですね。従って階段を使いまし(かなり急な階段で下りは嫌がる)。北海道航路ではエレベーターを使ったけど、佐渡航路にもあるはずですよね。
宿事情
佐渡はほとんど車中泊で過ごしていたので犬連れ宿に関しては詳しくないのですが数件は知っています。わたし達も雨が降ると宿を取ります。この時期は満室と言うことはないので条件次第でなんとかなります。
佐渡で最高のイヌ連れ宿は沢田温泉でした。温泉も最高だし料理も大変いい。ここはオコゼの料理も注文できるので”Hana”の時代から使っていましたが、大型犬は断られます。しかし、子犬の時から泊まってるので事情を話すと「正面玄関を利用しないでください」との条件を付けられ裏から出入りさせられます。
その後[貸別荘]なる宿を見つけ、今回もその貸別荘を2泊お願いしました。2LDKから4LDK まで立ち並んでいます。海に近いので海水浴シーズンは激混みかもしれません。
いつもは2LDKを借りているのですが今回は満室。3LDKが23、24(土日)のみ空きがあるそうです。どうやら日本列島、コロナ明けの開放感からか連休を待たずに大旅行ブームになっているようです。2LDKで1人6000円、イヌ1500円だからかなり安いです。3LDKだと1人7000円。イヌは同じ1500円。もし2食付きにして貰うと朝夕で+2000円とこれも格安。すごくおいしいというわけではないけど満足は出来ます。ただ、食事は貸別荘に配達されるわけではなく近くの本館に食べにいきます。なお、ワンコとはケージ無しで付き合えます。
屋内には炊事施設も整っているから魚を釣って山菜を採ってきてご飯にすればさらなる節約が出来ますが、遠距離の移動と連日の山登りでそんな余裕は湧いてきません。
その他の事情
わたしは年末で80歳、妻もそれから8ヶ月遅れで80歳。もしかしたらこれが最後の佐渡旅行かもしれない。アマティも人間年齢に換算したら80歳。
今回特に感じたのは2人とももう酷い認知症だということだ。滞在中、捜し物の明け暮れだった。たとえば歯ブラシをどこにしまったか、冬物のシャツはどこだったか、コーヒーメーカーはどこに入れたのか⁈と言った案配で四六時中捜し物に明け暮れた。
確かに車中泊や野営を想定していたので必要なものは全てクルマに詰め込んでの移動だったので混乱したが、これはいつものことである。
ただ一つ残念なことはわたしの愛用のナイフを無くしてしまった。そのうち出てくるかと思ったが案の定出てこない。ナイフは沢山持っているがこのような旅行にはあのナイフでないとダメなのである。残念!..
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