俵峰の氷瀑
何十年も前、真富士山から自転車で稜線を走り穂積神社に向かったが余りの藪漕ぎのため計画を変更して俵峰に降りたことがある。どうやらその途中に大きな氷瀑があることを、昨年の1月の静岡新聞で知ったが、なかなか機会が持てず今年も大寒波が過ぎてしまい諦めかけていた。
今年は犬仲間とここに訪れる計画もあり、先ずは下見に行く必要にかられた。わたしは山岳サイクリングや犬連れ山行はほとんどの場合まず歩いてルートを確認してから出かける。自転車の場合、下り道の6割は乗れないと自転車は担ぎ上げない。犬連れの場合はもっと深刻でイヌが嫌がる道には連れて行けない。例えばハシゴや吊り橋は一般的にはイヌは苦手だが、自転車の場合は担げばクリアできる。ただ、基本的には自転車で走れる道はイヌ連れは問題ないから、今までの実績はイヤというほどある。
さて、今日のルート、実は何十年も前のことで藪漕ぎでヤッキリしていたので、ルートの記憶が全くない。
わたし達は念のためスパイク付きの長靴で出かけたが、それが大正解。急登急登の連続。1時間半ほぼ急登のみ。ロープを張ってあるものの足場はゴク悪い。
1枚目の岩場を這い上がるとその先は2枚目のルーツ。
ビブラムソールではどう歩いていいのかわからないほど。
これでだけ荒れた登山道はめったにお目にかかれない。
このような山道をおよそ1時間半、目の前に氷瀑が広がる。
わたしのカメラでは全景を捕らえきれません。
氷瀑を見ながらおにぎりを食べているウチにどんどん寒くなり大慌てで羽毛のジャケットとヤッケを着込みました。
それはそうですよね,冷蔵の中にいるのと同じなんだから・・・
残念ながらこの氷瀑の右側は水涸れと解凍が進んでしまったので迫力も半減。それでもなかなか見応えがあります。
わたしもアマティも氷瀑の前に立ってみました。
アマティは相変わらずで氷溶の中に腹ばいになったりしています。枝夫君も相変わらず!
登りも急登の連続で大変だったけど下りも大変でした。珍しくストックを取り出し3本足で歩きます。靴にはスパイクが着いているので滑ることはないけど、やはりこれだけの傾斜を下るのはなかなか大変。そのうちわたしは太ももがピリピリ痛くなり最悪。
カーサンに大分おくれるとアマティが様子を見にきます。
そのうちコーナーの度に見にきてくれるのはわたしとしては大変うれしい。
先に行かれてさみしくなったらエマージェンシーホイッスルを吹くと、このようにスッ飛んできてくれるんですよ・・・
さらにわたしの足が痛くスピードダウンすると、アマティは先に下ったカアサンを放り出してわたしのすぐ前をゆっくりゆっくり歩いてくれます。
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