調弦がタイヘン!
左手の親指の第3関節を痛めていて親指を用いた奏法に苦労しているが、それだけではなく調弦にも手を焼いている。
ペグ(糸巻き)を回したくても力が入らないから、五度音程で調弦するのは不可能となってしまった。仕方ないから弓を置いて右手で回すしかない。
今、ナイロン弦に凝っているのだが、弦が伸びるので大変な思いをしている。
写真1枚目は見えていないが親指を反対側に回しペグを食い込ませながら回している。2枚目は小指を反対側に回しているのが見えるが、親指に力が入らないのでペグを食い込ませながら回すことができないからピッチが合ったところでピタリと止めることができないで緩んでしまう。
ここからは60年も前に遡るが、カザルスが来日した際(確か85歳だったか)、公開レッスンでカザルスがバッハを弾く場面を目にした。
カザルスが五度を弾くと平井丈一朗が後ろに回ってペグを回し調弦する姿を見て驚いたものだった。
わたしの場合はまだ85歳には達していないがそれでもだれも調弦してくれる人はいないので自分でやるしかない。
そんなことを思い出していたら、50年前にいまのチェロをベルリンで買った時にマイスターが勧めてくれたウイットナーのペグを思い出した。
ギアを内蔵したギアペグである。これを用いると簡単に調弦ができアジャスターがいらないらしい。そんな優れものだったが、当時は不便な思いがなかったので黒檀のペグにしてもらった記憶がある。いま、それを探していたらなんと現在も健在であることがわかった。あれから50年も経っているのだからおそらく市民権を得ているのだろう。
ただ、わたしは年に1〜2回は弦を交換するのだが、その度に大変な思いをしなければならない(アダプターがあるらしいが)のと取り付けに調整が必要である。
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