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2021年10月31日 (日)

栗粉餅

これは岐阜の銘菓[栗粉餅](中津川の栗粉餅とも木曽の栗子餅とも違う)なんとも美味な菓子で、わたしたち夫婦はこの道のプロの指導を仰ぎに年に一度この時期に岐阜市に通ってかれこれ20年くらい経つと思う。
残念ながらその師匠は亡くなってしまったが、その師匠の高弟(実の娘さんでわたしの現職時代の卒業生)と3人で伝統を繋ぐべく、師匠の教えを一言一句検討しながら思い出しながら栗粉餅を作り続けている。
というと大変聞こえはいいのだが、実はこの菓子は[賞味期限30秒]と言われるだけあって出来上がってから30秒以内に食べるのがとにかく一番美味しいのだ。ただそのために年に一度岐阜の古民家に集まる。その30秒以内に2個3個と口に次々ほうばりたいがために•••
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栗粉餅とは要するにお餅に栗の実を裏漉しした栗粉を着せるように纏わせたものを言う。
その裏漉しはこの大きなセイロに馬のシッポで編んだ網に擦り付け、この小さなマス目をくぐり抜けた実だけが栗粉となる。
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今では金網やナイロンで編んだ編みもあるようだが、やはり馬の毛でないとダメだと生前の師匠がよく言っていた。この拡大した網を見るとしっかり毛を編んであることがわかる。いまやこの職人さんがいなくなりこれも悩みの種である。
ところでこのうらごしは男仕事で身体中の重みをヘラに乗せて擦り付けなくてはならない。それだけ丈夫な素材だからチェロやヴァイオリンの弓の毛にこの馬の毛が使われることがよくわかる。
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これがうらごししたての栗子。これを口に入れられるのは今そこで携わっている人のみに与えられるご褒美である。これが30秒もすると独特の風味を失い形もシンナリとしてくることが「賞味期限30秒」の言われである。
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今年の栗粉餅は例年になく上手にできた気がする。次回は来年の今頃。

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