音叉と共鳴箱
これはヴァイオリン工房CATSの鈴木正男さんがつくった音叉の共鳴箱です。パフリングは書いたものではなく象嵌によって埋め込まれた本物です。残念ながら魂柱は立っていないのですが、もしあったらすごいんじゃないかと思ってるので、次回会ったら進言してみます。
最近の人は音叉など使わずチューナーを使うのが一般的でしょうから初めて見る方もいるでしょう。U字型のの金属に衝撃を与えその接点を共鳴箱に付けることによってこの場合はAの音が鳴り響くものです。その間に楽器のチューニングをします。
エジソンが発明したレコードの針から音を拾ってアサガオから音を聞く原理とそっくりです。
さて、チェロの場合もこれと同じ現象が起こります。チェロという共鳴箱自体も響きますが、チェロの下から伸びる金属の棒(エンドピン)から床に伝わり部屋が共鳴箱として鳴り出します。これもレコードと針の原理に似ています。
さて、ここでウチの愛犬アマティの登場です。この子はこの位置が好きで、わたしがチェロを弾き出すとここに潜り込んで寝ています。わたしが思うにはここで寝ていたらうるさくて目が覚めてしまうと思うのですが、実際は熟睡しています。
ついにわたしの悪戯心が動き出しました。チェロのエンドピンをアマティの頭蓋骨に接触してBACHの無伴奏チェロ組曲の4番のプレリュード(ステキな曲だがじょうずに弾かないとただうるさいだけ)を弾いたのです。万一頭蓋骨内に何かしらがいっぱい詰まっていて共鳴しないとしても骨伝導でいやがおうにもうるさいのではないか、と!
実験は失敗しました。アマティは全く起きもせず寝たままです。もしかしたらわたしの演奏がすばらしくて、夢見心地に聞いていたのかもしれないな!?
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