田舎家
この時期、田舎家は管理が大変な上に土石流危険もあってなかなか来ることができない。しかし、下界のあまりの暑さからこちらに疎開しざるを得ない日も続く。
日中の暑さは下界とさほど違わないものの、その時間は短く、直に涼しくなり夜から朝にかけては昼間の服装では寒い。
ここには昔ながらの縁側があり(それが当たり前だった)、そこでスイカを食べながらタネをプッと外に吐き出す風情は昔のまま。しかもこのスイカは静岡の畑で作った自家製だからさらにムードが良い(もっともわたしはスイカの種は出さないが)。
梅雨明け直後のの2週間前に来た時は家の中はカビだらけで掃除が大変だった。1年前の梅雨明け後に来た時には裏庭に日本カモシカの朽ち果てた死骸が横たわっていた。それほどの田舎家である。
さて、今回はカビの害もほとんどなく安心していたら炊事場で悲鳴が聞こえる。何事かと思ったら蛇口の向こう側の窓にヘビが長々と寝そべっているではないか。いや、よくみたらヘビの抜け殻だった。レールに沿って長々と脱ぎ去った殻は見事だった。なんでこんなところにヘビがいるんだ!と思ったら、寝ているアマティの目の前を小さなネズミが横切っているのが見えた。この子は(家族は)時々アマティを怖がらずに姿をあ笑現わす。普通のネズミの半分以下、ハツカネズミより小さい奴で、かってに姫ネズミと呼んでいる。
この家は防犯上電源を落として冷蔵庫も空にして、全てのものを(調味料類まで)持ち帰って維持しているので、ゴキブリはいないがなぜネズミやヘビが住んでいるのかわからない。そうそう、いつぞやは屋根の上から縁側に何か大きなものがドスンと落ちたので慌てて見に行ったら大きなアオダイショウだったことがあった。
今や、ヘビの抜け殻をお財布に入れる人はいないだろうな!…
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