
ここはわたしの大好きなキャンプ場で、毎年訪れている。わたしにとっては日本で2番目に住み心地のいい滞在型キャンプが出来るところだ。(1番は北海道の白滝キャンプ場)
到着したのは26日木曜日の15時過ぎ。写真のようにキャンプサイトは誰もいない。しめしめ!...
ところが管理棟に行くと「静岡県を含む3県はご利用できません」といわれ何のことだがわからず頭がガーンとしていると「マスクしないで近寄らないで下さい」と2度目のガーン。
途方に暮れるわたしたち。こんな時間から野営地を探さねばならないなんて……
話しはそれだけではなかった。このキャンプ場に滞在する間よく利用する温泉宿の日帰り温泉に来たら「県外の方お断り」と言われて三度ガーン。
さて、話しは更にある。
わたしは卒業生の仕事の現場を極力見て回るようにしているのだが、帰り際長野県の某高校に勤める卒業生に会いたいと思ってカーナビ頼りにたどり着いた。するとわたしがクルマのエンジンを止める間もなく男性職員がサッと近づいてきて「何の御用でしょう」と聞くので「〇〇先生に一目会って帰りたい」旨を伝えると、「そのままお待ち下さい」といって立ち去り、しばらくして「ただいま授業が空いていますのでここに来るよう指示しました」ときた。そこまできてハテナ?…ただならぬ雰囲気。そのうちフェースマスクをしたものものしい出で立ちで、懐かしい顔が(40年ぶり?)ビックリした顔つきで急にニコニコしながら出てきて、わたしのクルマのドアを塞ぎドア越しの会話となった。やはりここも[県外車構内立ち入り禁止]のお触れが出ているようだった。
(卒業生が逞しく元気に働いていた姿はうれしいものだ)
コロナ禍とはこういう事なのか?… TV等の統計を見ている限り長野県の陽性者は静岡県より多いと思っている。その静岡県民に対してもこのように差別があるのは論外である。と同時に最近新聞を賑わす[差別]について実感と共に深く考えさせられる旅行であった。
ただ、考えてみればこのキャンプ場は観光協会主催、温泉は国民宿舎、学校は県立なので、立場上の問題としてのツライものがあるのだろう。