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2020年7月10日 (金)

チェロの指板

梅雨に入って以来チェロが鳴らないので余計ゴシゴシ弾いてしまい悪循環が続く。
さらにバカに音程が悪いし修正が難しいし「いよいよ神経も感覚も麻痺してきたかな」と観念しかけたら、指板がだいぶ痛んでいることに気付いた。調べてみるとおそらく2013年に指板を削っているから、7年間指板には手を付けていない。
考えてみれば2013年というとわたしは70才で、楽器屋さんに行くのも億劫になり弓だけ持って張り替えをお願いし、楽器の健康診断はして貰っていなかった。

指板をよく見ると「これはひどいぞ」とビックリした。
指板がえぐれているではないか?…

20200707-152911
A線の左がネック側、右が駒側です。拡大するとこんな状態。
この部分が最もひどくてちょうどFの音の辺り(2の指)

20200707-152844
同じくA線 のG音(4指)あたり。ほぼ同じようにA,H,C音がこのようになっていました。相手は堅い黒檀、ハンマーはタコができているとは言え、ひ弱なわたしの左手。年月が経つとこんなになっちゃうんですね。
D線も例外では無くA,H音辺りはかなり傷付いています。ただ、G線C線はほとんど無傷なのが不思議。(しっかり押さえていないのかも知れない)[いずれも第4ポジション]

F20200707-155055
このネックの写真は上の指板の写真と向きが逆になっていますが、指板を見る限りまだ1・2回は削る余裕がありそうです。この指板は1973年にこの楽器を購入したときに新しくしたときのものなので、楽器の持ち主はわたしが何代目かはわかりませんが、50年近くにわたって指板はわたししか使っておりません。こんなに薄くなるまで使ったんだから感慨深いものがあります。というか、指板も消耗品なのですね!...

さて、さっそく楽器屋さんに削って貰いに持っていきたいところですが、なんせこの新コロナウイルス禍、弓の張り替えすら2月以来ずっと伸ばしているのに、大きな楽器を持って都会のコロナ渦の中に入って行くのが怖い。

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