昨日は竜爪山の沢で転び、右手小指の付け根を裂傷し出血も止まらず散々な目に遭った。町にいればすぐに医者に行って縫って貰うのだが、山の中なのでそうはできない。まず止血するにも、本格的な登山ではないので何も持っていない。犬のようになめてもなめても出血は続く。
しかたないのでティッシュペーパーでグルグル巻きにして押さえ、ある程度出血が止まったらその上から指出し手袋をして圧迫しながら下山したらなんとか止血できたて、痛みも和らいできたから家に帰って絆創膏を貼った。
絆創膏を貼ったからか傷が突っ張って痛いので残念ながら今日のチェロはお休みにする。
さて、早めにお風呂に入って布団に入ったら左膝の裏側の柔らかいところで何やら違和感がする。触ってみると指先に微かな異物を感ずる。「はてな?、こんな所にホクロがあったかな?なんかカサブタでも付いているのかな?」と触っているうちに「あ、山ダニだ」と気付く。
今日の昼間、ハナネコノメの写真を撮ろうと地面に伏せて転がっていたのだった。
この写真はかなり拡大してあるが、自分の膝の裏側は自分では見ることができない。
コンデジで精一杯拡大した画面。小さな山ダニが頭をわたしの肉体に食い込ませて逆立ちしたような状態で足をばたばたさせている。
これがピンセットで抜き出した山ダニ。死んだ振りをしているのか手足を動かさない。大きさは2mmもない。
もしかしたらアマティについてきたダニが家に帰ってわたしに移ったのかも知れないし、直接わたしが拾ったのかも知れない。ただ、アマティはダニ・ノミの忌避剤を飲ませているから(わたしは飲んでいない)、アマティから離れてわたしに来たことも十分に考えられる。
山ダニは感染症が大変心配されている危険な生物なのだが、これを避けるのは至難の業である。(人間用の忌避剤があればいいのだが現在は無い)
今回のようにその日のうちに見つけて駆除できればかなり安心なのだが、これに気付かないでいると血を吸って10mm程の大きさになり、ポロリと落ちる。血を盗まれるほど腹が立つことはないし、それよりも感染症の心配が増すこととなる。
山ダニは真冬にもいるが、これから繁殖して増える時期に当たる。より一層の注意が望まれる。