粉わさび
こどもの頃、サシミに付けるワサビと言えば粉わさびと言って、缶から湯飲み茶碗に出して水に溶いてから茶碗を伏せて辛くなるまで待ってから、醤油に溶いて刺身に付けて食べるのが普通だった。
そんな前時代的な粉わさびが数奇な運命を辿ってわたしの元に届いたのだ!
先月、カアサンの妹がアメリカとカナダに住む娘達にカナダでお寿司を食べさせようと材料を集め、粉わさびも見つけて買ってきたんだと……
ムスメがその缶をよくよく見ていたら[勝沢商店]とかいてあるのを見つけて大騒ぎになったらしい。
勝沢商店とは静岡にあるカアサンやその妹のおじい様の店なのだ。更に言うならそのおじい様はわたしたちがよく行っている鳳来のわさび田小屋の本来のオーナーである。
それでも、他にも勝沢商店ってあるのでは?と思ってまさにホンモノの勝沢商店に電話してみたら「ウチの商品に間違いありません。昨年11月に出荷したものです」ということだった。その後勝沢商店は店を閉めてしまったので、これは大変貴重なおじい様の粉わさびとして、カナダから逆輸入して持ち帰ってくれたといういわく付きの品なのである。
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