中津川:安弘見(あびろみ)神社の江戸時代の狛犬
御影石の採石場や石の博物館が立ち並ぶ村を通り過ぎ、蜷川今洞の安弘見神社を訪れた。
かなり大きな見事な神社で大きな社務所もあるが常駐する宮司はいないようである。(わたしが訪れる神社で社務所があること自体珍しい)
順に1ノ鳥居、2ノ鳥居、3ノ鳥居と続くが、2と3の鳥居には昭和製の狛犬が鎮座している。
さて、めざす江戸時代の狛犬を探すと拝殿の後ろ側の本殿の前に、幣殿(へいでん:本殿と拝殿をつなぐわたり廊下)を挟んで左右それぞれ1対ずつ(計4体)が鎮座している。しかも本殿の左右に2つの脇社があるので、わたしたちはこの脇社をお守りする一対の狛犬がそれぞれ左右にあるのかと思っていた。
この4体は一望できないし、左右の2体を1枚の写真に撮ることもできない。しかし、どうみても作風から脇社の狛犬と考えるのは無理があった。
なんども両側に回って見比べてみての結論は、4体一列に並んでいる狛犬の、わたり廊下の両脇(内側)にいるのが「天保6年(1835)に造られた見事な狛犬である」に至った。
建物の構造上同じ向きから見ることも撮ることができないがあきらかに同じ石工が掘ったものである。
この子たちの外側にそれぞれ鎮座しているのが下の狛犬。(年代不詳)
安弘見神社には4対の狛犬がおり、3対は参拝者を怖い形相でにらみ付けるようにお守りしているがこの愛すべき一番古い狛犬は軽く宙を見つめ物思いにふけっているようにも見受けられる。
| 固定リンク | 0
「狛犬・神社」カテゴリの記事
- 輪くぐりさん(青木の森神社)(2024.06.30)
- 木花咲耶姫をお守りする狛犬(2024.02.06)
- 谷津山散歩はじめ(2024.01.01)
- 竜爪山の穂積神社(2023.09.02)
- 林道も登山道もズタズタ(2023.08.23)
コメント