まぼろしの栗粉餅
栗菓子の中でも最高峰とうたわれるのが[栗粉餅]です。(木曽で言う栗子餅とは別物)
これはですね、栗きんとんを裏ごししてそぼろ状にしたものを餅に貼り付けたものなのですが、写真のこれは餅にまぶしてあるだけのものです。
これは栗粉を全くの無添加で作るのでおそらく地方発送するお店もないと思われるので、まさしく中津川の人しか食べられない幻の栗菓子です。
まさかと思ってたこれが「にぎわい特産館」に売っていたので試しに買って見ました。
「試し」というのは、わたし達はこれの本物を毎年食べているからです。できたての栗きんとん(握る前)をヘラと裏ごし器で力作業で裏ごしします。すると空気をいっぱい含んだフワフワの栗粉ができます。ここまではわたしでもできます。フワッと浮いたような栗粉を口に頬張るとシュワッという感じて舌の上で熔けます。
この栗粉を小さく切った餅に幾重にも着せ付ける(巻き付ける)のです。そして口に入れるまでの行程を3〜5分の間に終了するのが本物の栗粉餅の最高の喰い型です。(数分経つとフワフワ感はジトジト感に変化してしまう)
しかし、問題があって、栗粉を餅に着せ付ける作業はまさに職人技で、わたしは約10年(年に1度だけど)実習してきたけれど未だに習得どころか足元にもおよびません。
話がそれましたがそんな栗粉餅の雰囲気だけでも、これで味あうことができます。また、恵那福堂では年に8日だけ製造販売しています。
究極の栗菓子は、まずこれを食ってからでしょうな! あとは自分で作るしか方法はありません。
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