ヴォルフキラーの効用
チェロ弾きにとってwolf tone は泣きどころだ!楽器が調子いいときに限ってオオカミが大きな声で泣き出す。しかたなくヴォルフキラーを取り付けて泣かないように手なずけるわけだが、その課程で思わぬ効用を発見することがある。
これはC線にヴォルフキラーを取り付けたところだが、C線G線が鳴り出すのはあまりにも有名。
わたしも大いに驚き有頂天になったものだが、結果的には実験に過ぎなかった。
よく鳴るのだが、音色が固定してしまい変化ができないのでいまだ実用はできないでいる。
さらに音のバラツキが出るのでコントロールも難しくなる。
わたしの楽器はG線のEからFisの間でオオカミが泣き出すから、この写真はオーソドックスなヴォルフキラーの取り付け位置だと思う。
1mm単位で調整してオオカミを手なずけるわけだが、偶然にもとてもいい位置を見つけた。 てなずけたと思ったが、それよりもDの音の響きがよくなったことに驚いた。更に驚いたのはD線が響きだしたのだ。
チェロのD線はどうしても引っ込んでしまうのが宿命だが、これによって面白いようにD線が鳴ってきた。
ヴォルフキラーとは響きのバランスを変えることなので、ある音が鳴ってくれば別の音が引っ込むのは当然のことで、わたしの楽器の場合はC線が少し引っ込むが、元々わたしのC線はよく鳴るので、これで4本の弦がとても良くバランスが取れた気がする。
どちらにしろ本番で使えるかどうかはまだまだ弾き込まないと判断できないが、思わぬ効用だと思っている。
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