手工品チェロと量産品チェロの聞き比べ
1月4日のYAHOO!ニュースで「バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?」タイトルの記事が流れた。これがわたしの周りで話題となっている。
確かに300年前のクレモナではヴァイオリン作りの天才が続出したが、その後も300年の間に世界各地でヴァイオリン作りの天才は生まれている。結局天才同士の作品を比べたのであって、きわめてナンセンスな試みとしか言いようがない。
聞き比べ自体は大変おもしろいのでTVなどでもよく取りあげられているが、これも生音でない限りゲームの域を出ない。
ここで言いたいのはそんな名人の話ではなく、手工品チェロと量産品チェロの聞き比べでも充分喜んで貰えることである。量産品とは裏板に合板をプレスした楽器も言うが、ここではできるだけ機械を使って製作し、仕上げだけを職人が行う楽器をいう。
左のチェロは手工品 右のチェロは量産品(半手工品)
楽器を値段で優劣決めるのは本意でない。それでも比べる場合はわたしの恩師:小沢弘先生は作品の良さ(芸術性)で判断した。楽器商は材質とシッカリした作りで判断するという。しかし、そのどちらの目も持ち合わせないわたし達は音で判断するしかない。
でも、この2者の比較なら誰でもわかる。もしわからなければチェロをやめた方がいい!
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