わたしは富士山の世界文化遺産登録に反対します
先日わたしは富士箱根伊豆国立公園の箱根に何度か訪れる機会を得た。
梅雨空の合間に箱根駒ヶ岳まで汗を流したのだが、その間2時間、ずっと東富士演習場で米軍海兵隊の大砲の実弾訓練が行われていた。その音が箱根の山々を揺るがしているのだった。もちろん日本の自衛隊も再三行っている場所である。箱根に限らず今まであの腹を突く音響には非常に不愉快な思いをしてきた。
6/22、わたしは小さな野生蘭を撮影するために三脚を構えディスプレイを10倍に拡大しピントを合わせるのだが、大砲がなるたびに地響きがし画面が揺れる体験をした。
その後、山頂直下の富士山が見える場所でお弁当を食べた。富士山がきれいに晴れ渡っていた。富士山の裾に急に雲が湧きそのうち消える。おかしな雲だなぁと思って双眼鏡をのぞくと、それは雲ではなく大砲の煙、もしくは着弾点の土埃だということに気付いた。
「なんということ!もしかしたら世界中から富士山を訪れることになるというのに、こんな音を出してていいの? 恥ずかしくないの?」
なぜ戦争の練習場が「文化遺産なのか?」わたしには疑問ばかりが残ります。世の中には「不倫は文化」と言った人がいるとかいないとか?でもまさか「戦争は文化」などと言う人はいないだろうと思って検索するとなんといくつかヒットします。
文化論はまぁいいとして、ここに戦争の訓練場があるかぎり、わたしは世界自然遺産にも文化遺産にも登録申請することに反対します。それは恥ずかしいと思うと同時に、質問されたときに説明ができないからです。
| 固定リンク | 0
コメント