事任八幡宮
ある児童文学の教授からわたしは「ショウカ インゲン」と呼ばれていた。わたしのフルネームを音読したものである。それに[将家隠絃]の漢字を当て、随筆を書くときのペンネームとしていた。30年以上前の話である。
そんなときである。国1を掛川市に入ったところで、ある看板をみて絶句してしまった。そこには[事任八幡宮]と書いてある。 不思議な八幡様だな!と思って振り仮名を読むと、[ことのまま]と書いてある。わたしはこれを読んで[頭をいきなり殴られた]というか[目から鱗が落ちた]というか、大変な共感を覚えた。「わたしのペンネームはこれしかない!」恐れ多くもそう思うようになったのにそれほどの時間はいらなかった。
そこで、[事任]は名字としていいが、[よしひこ]の[ヨとヒ]をとって[世比]・[事任世比](ことのままよひ)あるいは[比]をピと読んで[ことのままよぴ]と命名することにした。[事任]は“about”で“fuzzy”で“Flexible”なイメージをかもし、[世比]は大層カワユイ感じがしていい。
そこでさっそく事任八幡宮に参拝。事と次第を話し名字をもらったことを告げ、賽銭を奉納し、許しを乞うた。なお、社名の由来を問えば、「願いごとのままかなう」の意があり、「言うに任せる」が語源であるという。なわち、[事任世比]の名は「世の中は、私が願うままになる」の意味を持つ素晴らしい名前であることが判明するに至った。
バチあたりも甚だしい話で、そんな妄想はいつの間にか消えたが“yopi”としてハンドルネームにいまだナゴリが残っている。
どこだったか覚えていないが事任八幡宮は「鎮座約1800年、御遷座1200年」という記事を見たので、久しぶりにお参りをしてきた。心落ち着く素敵な神社である。
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