弓の毛の張り替え
コンサートが近づいてきたので、日吉の「ヴァイオリン工房Cat's]に弓の毛替えをしに行って来た。
写真はまだ松ヤニを塗っていない状態で、この状態の毛を見るのが好きだ。もちろんこのまま弾いても音はでない。最初は松ヤニを塗るのがとても大変で好きな仕事ではない。そういえば昔、小沢弘先生から「すぐに弾きたいときはまつやにを叩いて粉にしてそれを塗りつけるといい」と教えて貰ったことがあったことを思い出した。
昔は3ヶ月くらいで毛替えをしていたが、今では年に1〜2回程度である。
わたしの弓は[A. VIGNERON(1851-1905)で、大変気に入っている。VIGNERONの何歳の時の作品かはわからないが100年以上は経っている。
わたしが入手して47年経っているから、それ以前に50年以上、何人かの手を経て来たのだろう。
1枚目の写真からその100年以上使われてきた跡がはっきりわかる。本来この部分は六角形をしているのだが、その面影はない。それどころか竿がすり減っているのがよくわかる。
2枚目の写真は本来ここに[A. VIGNERON]と刻印してあるはずであるが,全く読み取れない。少なくとも47年前には何とか読み取れることが出来たのだが。
3枚目の写真は親指の当たる部分である。六角形で直線の部分なのだが大きく崩れているのがよくわかる。
この弓はわたしの“よき相棒”である。これからもまだまだ宜しく!
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