子どもの記憶
かってわたしが校長をしていた(2000〜2003)小学校と敷地を共有する中学校に、音楽の授業を見に行く機会を得た。
わたしが教室に入るなり,予期せぬ事が起こった。3年生の生徒のほとんどが総立ちとなり喚声を上げたのである。生徒達の声は「あ〜っ」とか「せんせいだ〜」とか「校長先生」とか、なかには「松下先生」と名前を呼ぶ者もいた。「チェロ聞きたーい」という声も聞こえた。
わたしは授業が行われているなか、両手の指を使って一生懸命計算を始めた。
ちょうど10年前に小学校に赴任し、その3年目の2002年4月に入学した子どもたちが、いま目の前にいる中学3年生であることが判明。
わたしはこの子たちの顔を見ても全く思い出すことが出来なかったが、当時6〜7才の子どもたちはわたしのことを覚えていてくれたのだった。子どもの記憶・可能性に今さらながら驚くわたしであった。
1つだけはっきり思い出したのは、この子たちの入学式の式辞のなかでわたしはチェロで[It’s a Small World]を演奏したことだった。
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