オーディオ装置
このスピーカーは1970年、わたしの初任給(35,026円)の時代、工面して買ったものである。JBLの“ランサー44”というLE-8Tを2つずつ使ったドロンコーン式のスピーカーである。同時にアンプとレコードプレーヤーを30万円程かけて買ったのだが、このスピーカーだけは気に入っていたので、未だに大事に使っていた。しかし、さすがに音が悪くなってしまったので、前蓋を外してみたらこの有様だ!鉛筆でコーン紙とセンターキャップに穴が空いている。エッジは硬化しひび割れしている。
さて、この鉛筆の犯人は誰か?わたしの息子か?あるいはマゴか?とんでもないことをするヤツだ!
で、このコーンとエッジの取り替えをしようと市内のオーディオ専門店を訪ねたのだが、もう同じモノは手に入らないという。その上代替品を取り付けても元の音には戻らないと言う。
それよりも驚いたのはオーディオとかステレオと言う言葉はもはや死語となってしまったようである。
今の人は電気器具は量販店で買う。帰りにヤ○ダ電気に寄ってみたらどんなに探しても「ミニコンポ」のコーナーしか見つからなかった。今のヒトは音楽を聴くのにミニコンポで聞くのだろうか?
大切な文化がまた一つ消えたような気がする。そもそもの原因はCDが出来てからである。CDは音色の変化を再現できないから、人々の耳を退化させてしまった。
音楽をじっくり聴かせてくれるスピーカーがほしい!
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