永井 進、兎束龍夫、小沢 弘 ピアノ三重奏
連日、研究室の大掃除を行っている。
そんな中に小学校の古びた音楽の教科書が数冊出てきた。写真はその中の「五年生の音楽」の表紙である。[静岡第一師範学校男子部附属小学校]のスタンプが押されている。赤い角印は判読できない。
発行日は昭和廿二年六月五日。この時わたしは2才半である。
発行者は文部省、発行所は日本書籍株式会社。
サイズは20.9cm×14.8cmだからA5サイズ。
内容は山田耕作(耕筰に改名したのは44才)作曲「赤とんぼ」他数曲を除けば殆どがスペイン民謡、イギリス民謡、ドイツ民謡、フランス民謡、フォスター、ウェーバー、ウェルナーなど外国曲である。
[男子部]とは師範学校に男子部と女子部があったのか、附属小学校の男子部なのかがわからないが、どちらにせよまだ男女は別々に学んでいたのだろう。
その教科書の中身をパラパラと見ていたら「ピアノ三重奏」の写真が出てきた(23ページ)。何の気無しにチェリストを見ると、なんとそれは我が師、小沢 弘先生ではないか!横のヴァイオリニストを見るとそれは紛れもなく兎束龍夫、ピアニストは永井 進のようだ!
この三人はそれから20年後、わたしが東京藝大に入学したとき藝大教授だったから、この写真を撮ったときはかなり若かったはずだ。
わたしは小沢先生の写真を一枚も持っていなかったから、この大発見は大変うれしい!
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