2008年8月
2008年8月30日 (土)
入鹿ハムのスペシャル・ベーコン
遠州一宮駅舎のなかの翁達磨グループ“百々や(ももや)”でモリソバを食べた後、すぐ側にある「いるかハム」でハムやソーセージを買い込む。大好きなベーコンは先週買ったのがまだ残っているので今回はパスしていたのだが、ウインドウの一番下を覗くとしょぼくれたベーコンを発見!何故か心を引かれて手に取ってみると「スペシャル・ベーコン」と書いてある。「何がスペシャルなの?」と聞いてみると「2回スモークしています。おいしいですよ!」という。わたしは迷わず買ってみた。
食べてみると、スモークの香りがものすごく強くて、味も濃くて大変おいしい。最高のベーコンである。一瞬しょぼくれて見えたのは肉が2度のスモークによって小さく、さらに茶色が濃くなっていたからである。
いままでなんども通って、初めて見たスモークだからいつでもあるとは限らないだろうが、これは買いだめしておきたい逸品である。
BACHが好きな、さいとうラーメンの[草々]
帰りには例によってさいとうラーメンでおいしいラーメンと餃子を腹一杯頂いた。
ここの店主、BACHGが大好きなことはすでに述べたが、実はたいへんな道楽者で、ラーメン屋の前に喫茶店“草々”を7月末に開店した。
その当時わたしは忙しくて伺うことは出来なかった。先週、やっとそのつもりで伺ったらラーメン屋の方が忙しく、“草々”は開店してもらえなかった。
今回やっとそれが実現したのだ。エラク凝ったセットから「水出しコーヒー」を摘出したものを、ICEで頂いた。
焼き上がったばかりの餃子を火傷しながら食べた直後だったので、このアイスコーヒーは最高に素敵だった。
わたしも夏は水出しでアイスコーヒーを頂くのだが、自家製と違いかおりとコクが素晴らしい。このコーヒーが飲めると、安心して揚げたての熱い餃子を食うことが出来る。
店もなかなか凝ったたたずまいで、大変落ち着く。ここでじっくりバッハとジャズを聴きながら、おいしいコーヒーをいただきたい。
2008年8月27日 (水)
車中泊/犬連れ旅行
このブログ、「人気記事ランキング」も「検索フレーズランキング」も「車中泊」・「犬連れ」・「ハイエース」がトップを示している。それだけ現在車中泊が大流行のようだ。
わたしの四駆歴は1977年にSUBARU Leone Estate Van 1600 4WDという今で言うワゴン車から始まる。当時としてはようやく兵器としての四駆から工事用車両としての四駆への移行期といっても過言ではない。以降30年以上四駆の愛好家となっている。
当時から水さえ運べばどこにでもテントを張ってキャンプが可能だった。例えば富士山の樹海のど真ん中でもよくキャンプをした。また、登山のアプローチとして、登山口にテントを張って仮眠した。
しかし、テント泊はその設営の煩わしさ、雨天時の不便さからほとほと手を焼いていた。
1987年、ランクル40からショートパジェロに乗り換えたとき、後部座席が簡単に取りはずれることを発見。ショートボディでも、平らな床面に大人2人が足を伸ばして寝れることが解った。それ以来車中泊が当たり前となる。荷物が多くて寝場所がないときはテントを張ってその中に荷物を運び込み、車中泊を決め込んだ。北海道にもこのスタイルで3度も車中泊旅行をしている。
2007年、それまで一貫して2boxカーを乗り継いできたが、今回1boxのREGIUS ACEに換えてからわたしの車中泊にも革命が起こる。荷室にベットを設置し、荷物はベットの下に収納出来るようになったからである。犬連れ11年の車中泊旅行もこれで完成された。
最後の写真はわたしの羽毛の寝袋に体を埋めて寝ている“Hana ”である。わたしの顔色をうかがっている。
2008年8月25日 (月)
2008年8月20日 (水)
レンゲショウマを見たくて櫛形山へ
今年の8月はあまりの忙しさの為に、いくつかの花を見落としている。
しかし、レンゲショウマだけはどうしても見ておきたくて、旅行の初日を櫛形山に設定した。
櫛形山は平成登山道のレンゲショウマが素晴らしかったので、この登山道を登った。
しかし、なぜか今年だけなのかどうかは解らないがレンゲショウマはほとんどない。下りに取った北尾根登山道の方がずっと多かった。
レンゲショウマはもうすでに終わりに近かったが、中にはまだ咲き出したばかりのものや蕾もいくつか見られた。
ソバナやフシグロセンノウも沢山見ることが出来た。
平成登山道は何本もある櫛形山の登山道の中で、一番変化に富んだ美しい林を持つ登山道である。
ここは沢や滝が多く「犬連れ」には最適なルートだ!
老唐松の巨木もかなり多いので、大いに楽しめる。
奈良井の宿から鳥居峠へ
22日、奈良井の宿から石畳の旧中山道を登って鳥居峠までのおよそ70分の散策。
昔の小道は歴史を感じながら、史跡を見ながら、そして花々を見ながらの素敵なハイキングだった。
道々栃の木の老巨木が生える。これらの木々は木曽軍/武田軍の戦を見ていたと思われる。
写真は、少々遅すぎたがツリフネソウとキツリフネのツーショットとミズヒキ(水引)とキンミズヒキのツーショット。それにかわいらしいツルリンドウである。
その他にはシデシャジン、フシグロセンノウ、ツリフネソウ、黄ツリフネ、ツルリンドウ、カワミドリ、草ボタン、ミズヒキ、金ミズヒキ、ナンバンハコベ等が見られた。
峠には水場があって溜めてあった。
“Hana ”は大喜びでその中に入り、水浴びをはじめる。
行き帰り、併せて5〜6回も入っただろうか?
鳥居を見た後、同じ道を奈良井の宿に降りた。
日本一うまい生そば
今回の旅行の大きな目的の一つが、木曽福島はくるま屋の蕎麦を喰うことだった。
わたしはくるま屋の蕎麦は、大衆蕎麦としては日本一だと思っている。店内のノレンにも「生そば 日本一」と書かれている。
最近、翁グループの芸術的蕎麦に喰い慣れていると、くるま屋の蕎麦は太くて軟らかく、つゆも甘い。
しかし、この蕎麦ののど越しは格別である。
もりそば並で2枚、大盛りで3枚の笊が出てくる。わたしはこの3枚をペロリと平らげてしまった。
わざわざ喰いに行くだけの価値のある蕎麦である。
くるま屋を挟んでほぼ等距離に「田ぐち」と「芳香堂」という和菓子屋がある。
どちらも大変おいしいお菓子屋さんだ。
まだ栗子餅の時期ではないので、今回はそば饅頭を食い比べてみた。
「田ぐち」の饅頭はしっかりした主張を持っているのに対し、「芳香堂」の饅頭はマイルドに仕上げてある。わたしは芳香堂の饅頭が好みだったが、カアサンは田ぐちが好きだという。
早く栗子餅の時期になって欲しい!
犬連れ/ハイエース/車中泊
20日の1泊目は白州町の甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根登山口にある「白州観光キャンプ場」に泊まった。
盆休みも終わった後なのでわたし達を入れて3組しかいなかった。
写真のように素晴らしい環境である。
尾白川の水は冷たくてきれいだった。
“Hana ”は昨日の櫛形山の疲れも吹っ飛んで、水浴びに興じていた。
こんなに素敵なキャンプ場がまだ存在していたんだ!
料金は2人と1台で2600円というのも安い。騒々しくて暑い道の駅で寝るよりも遙かにいい。
21日の2泊目は、翌日鳥居峠に登る計画なので、奈良井の宿の無料駐車場に居を構えた。
いくつかある駐車場のもっともトイレに近いところを選んだ。
幸い他の車中泊組もいず、静かな一夜を過ごせた。三方緑に囲まれた落ち着いたところである。
昨夜の有料キャンプ場に比べると狭いが、道の駅よりは遙かによかった。
車中泊はいまや道の駅が大流行だが、たとえ仮眠にせよゆったり眠れるところがよい。
その点、今回の2泊は涼しいし静かだしいうところがない。
蓬莱泉 吟/空
今回の旅行の最大の目的は、愛知県北設楽の関谷醸造の純米大吟醸「吟」を受け取りに行くことであった。それにしては随分遠回りをしたものだが!
2007年1月7日、雪の中、関谷醸造を訪れ「空」と「吟」を注文したことから始まる。
その後1年と3ヶ月待って4月の12日に「空」を受け取り、それから4ヶ月後やっと「吟」を受け取ることができた。実に1年と8ヶ月待たされたことになる。
今回その「吟」と、さらにどういうシステムかわからないが2本の「空」をも受け取ることが出来た。
せっかく入手できた銘酒だが、父の葬儀に際し素晴らしい弔辞を頂き大変世話になった某寺院のご住職や、わたしの高校時代からの友人に頂いてもらい、本日残りの1本をわたしがいただいた。
うまい!まさに幻の銘酒である。ふだん酒を飲まないわたしでも、大変おいしいと思える逸品である。
いい気持ちでいま、ブログを更新している。
2008年8月17日 (日)
2008年8月16日 (土)
2008年8月11日 (月)
2008年8月10日 (日)
山伏岳/’08 ヤナギラン
ちょうど2週間前に西日影沢から“Hana ”と一緒に登ったときは、ヤナギランはまだツボミだった。
しかもそのツボミは近年になく沢山付いていたので、どうしても満開時には見たいと思っていた。
しかし、時間が余り無かったので、ルートをショートコースに設定。牛首の少し上の[猪ノ段]からとした。ここからだと70分ほどで山頂に着く。
たしかに今年のヤナギランは例年になく良く咲いていた。
数年前に比べてやや復活したようだ!
しかし、以前を知るものにとってはかなり物足りない!
この写真は2005年8月1日に撮影したものだ。
きょうの山頂の様子とはかなり違う。
まるで場所が違うようだが、間違いなく山伏岳山頂のヤナギランである。
植生は気候や周りの植物の生長などで、順次変わっていくのは当たり前である。
しかし、美しいものが失われていくのはあまりに寂しい。
今後も毎年、山伏岳のヤナギランを訪れ、いつか消えゆく花々を見守りたい。
年老いた登山犬“Hana ”
2週間前の7月27日、“Hana ”と一緒に山伏岳に登った。
西日影沢からの、約半分は沢沿いのルートだった。登り約3時間、下り約2時間のコースである。
帰りは雷雨に見舞われたものの、元気に帰宅した。
しかし、それから異変が起こった。
“Hana ”が自宅の階段を登れなくなってしまったのだ。
山から帰った後は、そんなことも稀にはあった。しかし、今回はかなり重傷のようだった。
そんなわけで、わたしはそれ以来竜爪山、富士山、竜爪山、今回の山伏岳と、“Hana”を連れずに登っている。今までこんなことはあり得なかっただけに大変寂しい山行となってしまった。
特に熊が出そうな登山者の少ないルートは、“Hana ”がいないと大変心細い。
そこで、“Hana ”の年齢の話しになる。
犬の年齢を人の年齢に換算するにはいろいろな計算法があるようだが、小型犬、中型犬、大型犬別に換算した「ペットのひろば」の計算法は現実的である。“Hana ”は11歳と8ヶ月。これを中型犬に換算すると71歳。大型犬に換算すると86歳となる。
Labrador Retrieverが大型犬か中型犬かの定義が難しいが、その中間を取ると78歳。
これが“Hana ”の人換算の実年齢ということになるだろう。わたしの大先輩ということになる。
現在の“Hana ”の登った山座数は563座。よく頑張った!
しかし、わたしはまだ“Hana ”と登山をすることをあきらめきれない!
すばらしい相棒なんだから!
2008年8月 6日 (水)
竜爪山/オオキツネノカミソリとオオナンバンギセル
ちょうど1週間前にキツネノカミソリを見に行って、満開は「10日後」の予想を立てた。
だとすれば、今がもっとも新鮮なときにあたるので、覗きに行ってきた。
オオナンバンギセルはもう、ほぼ終わり!
上の方に新鮮なヤツが見えたが、登山靴を履いていない(サンダル)ので断念。
かなりのススキの急斜面なので、登山靴を履いてもキビシイかもしれない。
まぁ、今年は充分見れたので満足!
しかし、味気ない枯れたススキの中に、この大きなピンクの花が咲くんだから、なかなかダイナミックで目立つ花だ!
向こう側のツボミも間もなく咲き出すんだろう!
これが竜爪山のオオキツネノカミソリの群生地だ!
先週は3分咲き程でチョボチョボだったが、今日は8分咲き。
なかなか見応えがある。
まだツボミも沢山あるので、この週末あたりが満開だろう!
この花もなかなか不思議な花だと思う。
ヒガンバナと同じ種類だ。だから茎を折ると気持ちよく「ポキッポキッ」と気持ちよく折れる(こんなことをしてはいけない)。
ヒガンバナは決まって彼岸の頃、咲き出すのは誰もが知っている。毎年決まって正確に咲くから、気温で開花時期を知るのではなく、恐らくは日照時間がヒガンバナの腹時計になっているのであろう。
さて、キツネノカミソリはなぜか旧盆に合わせて咲くように思えてならない。
2008年8月 4日 (月)
10年ぶりの富士登山
富士登山は幾度となくしている。ある時は自転車をかついで、ある時はカメラを、あるときはスキーを、あるときは無線機をかついで!
しかし、1997.8.19に我が登山犬“Hana ”(当時8ヶ月に満たなかった)と登って以来、正確には11年間、富士山には登る気がしなくなっていた。あの年、“Hana ”と山頂に立ち、お鉢巡りをしたあといざ、下山にかかったら“Hana ”が歩くことを拒否したことに始まる。火山岩で肉球をすっかり痛め歩けなくなっていたのだった。仕方なくオンブして下山(当時28.5kg)して以来、富士山に登る気持は失せていた。しかし、この経験が後々いろいろな影響を与えたことは言うまでもない。
さて、職場の同僚と若者を引率して(計4名)の今回の富士登山、10年前に比べて随分問題点も残ったが、何とか無事に最高の富士山を味わって楽しむことができた。
8月3日の夜10時半に富士宮登山口を歩き出した。いつものように山頂で御来光を向かえる予定だった。しかし、途中から一人わたしだけが大きく遅れを取り、わたしはその瞬間を見ていない。
日の出の美しい光景はハアハア喘ぎながら垣間見ていたが、カメラを出す元気もなく撮れなかった。この2枚は同行者にいただいたものである。
それでもなんとか頂上浅間神社にたどり着いた。
いつもは殆どが9月に入ってから登るので、こんなに神社が混んでいたのは初めてである。
11年前、あそこに“Hana ”がうずくまって、皆に声をかけられていたのが昨日のように思い出される。
あのピークが剣ヶ峰山頂である。
今回が8月初旬だからだろうか、こんなに大きい万年雪を見るのは初めてである。
いつか自転車をかついで登ったときに、左斜面から噴火口に向かって自転車で走り下り、顰蹙をかったことを思い出した。あの時は下りは良かったが登ってくるのに大変だったことといったらなかった。
これが頂上のドーム跡である。
前回の登山まではここに大きなレーダードームがあった。
わたしはいつも「こんなものは撤去すべきだ」と主張していた。およそ日本一の富士山には似つかわしくないと思ったからだ。
今こうしてみると、何か妙に寂しい気もする。(ドームは富士吉田の道の駅の隣に保存してある)
しかし、やはり富士山の本来の姿である人工物の全てを撤去し、元の姿に戻すべきではなかろうか?世界遺産に残そうとするならなおさらのことである。
なお、ここに出来ている行列は、[日本最高峰]の標識の前で写真を撮ろうとしている人たちの列である。
頂上の展望台から見事な影富士が見えた。
普通なら雲海の上に自らの姿を映した影富士を見るのだが、今回は広い樹海に自分の姿を映し出した。
今回の登山、だれがこんな好天を予想し得たか?
天気予報では3日前から[雷雨]を告げ、ギリギリまで迷ったあげくの決行であったが、結果的には最高のお天気に恵まれた。
このあと、お鉢巡りをすませ、御殿場登山道を下る。メンバーに宝永火口の美しさとダイナミックさを見せたかった。
トボトボと歩いているのはわたしの疲れ果てた姿である。
この宝永第一火口ではものすごい落石を見ることもできた。
そして森林限界が徐々に高度を上げていることも実感することができた。
そして最後は唐松の林の中、しっとりした原生林を楽しみながらのフィナーレとなった。
今回の富士登山はわたしが体調を崩し、皆に迷惑をかけたがわたし自身はとても楽しい山行だった。
最後に同僚が「富士山は見る山だと聞いていたが、登る山だと確信を持った」との感想が嬉しかった。
下山時刻は8月4日正午。