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2007年9月

2007年9月24日 (月)

青木ヶ原/樹海

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__1844青木ヶ原の樹海というと、自殺の名所としてよく取り上げられているが、実はここはそんな名所にしておくにはもったいない程、美しく気持ちのよいところである。
わたしは四輪駆動車歴、丁度30年である。その頃から樹海のど真ん中を通る、この精進口登山道を5合目までよく登ったものだった(現在は完全に通行禁止)。
今日、その道を“Hana”を連れて歩いて登った。このように溶岩が流れ出たそのままの荒道を歩くとき、何十年前にどんなルートでクリアしたかを昨日のように思い出すことができる。
楽しい思い出だ!

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タマゴタケ(キノコ)

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_1866登山道の脇にこのようなどぎついキノコが顔を覗かせている。白い玉子の殻のような袴をもつかわいらしいキノコだが、色はかなり毒々しい。

でも、このキノコは大変おいしいことを知っている。わたしたちは6本の玉子茸を収集し、夕飯にバター炒めでいただいた。森の恵はすばらしい!

これぞ秋の富士山の醍醐味である。今年のキノコはあまりよくないと聞いていたが、今日は大収穫だった。

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日本鹿

_1845精進口登山道が交差する軽水林道を右に折れ、大室山のカヤト場に向かう。
何か前方に生き物がいた。牛のように見えた。いや、もしかしたら熊かもしれないと思った。確認できぬままカメラのシャッターを切った。その時の写真がこれである。
残念ながら60mmマクロレンズしか持っていなかったので、その生き物が獣なのか家畜なのかも区別できなかった。

数歩近づくと、その生き物もわたしたちに気付き、こちらをにらんでいた。そして走って逃げていった。その瞬間、生き物の正体がわかった。ニホンカモシカではなく、大きな角とお尻の2つの白い模様から巨大な日本鹿だったのである。


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家に帰って写真を見てみると、中央に確かに動物が写っている。無理矢理拡大してみた。
確かに大きな2本の角と、お尻の白い模様が確認できる。
実は今日、この鹿君に2度も遭遇したのだった。

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富士山/大室山のカヤト場

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_1855ここが本日の目的地だったのだ。富士山も顔を出してくれた。ウメバチソウがいっぱい咲いていた。松虫草は少ししか咲いていなかった。

ここはカヤト場で、旧上九一色村の人たちのわらぶき屋根の繁殖地だったところなのだ。
しかし、30年前、ここは実は松虫草の群生地だった。群生地といっても普通の群生地ではない。この辺り一面松虫草が生い茂り、村人達はその松虫草を刈って、薬草屋に売っていた程なのである。

しかし、10年程前から松虫草はめっきり減ってしまった。その当時、刈りすぎたからかもしれないが、地球温暖化のなせる仕業かもしれない。残念なことだ!

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_1863“Hana ”は誰もいない広場で放たれ、走りまわっていた。今日はこの地は15度という涼しさだったから、最高だったに違いない。
これから“Hana ”にとっては、いい時季が続く。

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再び樹海に!

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_1877帰り道はとっておきのルートがある。これは昔、樹海の中でキャンプをしたときに見つけた秘密のルートなのだ。当時すでに廃道となったモノなので、いまはほとんど痕跡位しかないが、野趣あふるる、全く人の入っていない原生林そのものである。
所々、写真のような風穴が入り口を開けているが、ヘルメットもヘッドランプもロープもないので入ることはできない。
たまに日の当たるところでは、トリカブトも咲いていた。

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_1880人跡未踏の原生林を、大室山を巻くように進み、唐松の林を過ぎると、ブナの原生林に入る。すでに踏み跡はなく、勘を頼りに下に向かうと、そのうち先ほど登った精進口登山道と合流する。
これで今日の周遊コースは終わりである。大自然を堪能して家路に向かった。

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2007年9月23日 (日)

チャボホトトギス/安部城址

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M_1804新孫が来ていて、この3連休はどこにも行けそうになかったが、安倍城趾のチャボホトトギスがどうにも気になり、孫(5ヶ月)をわたしがダッコして、山に登った。

チャボホトトギスはいままさに見頃で、登山道の脇にいっぱい咲いていた。
この花の造形の見事さと美しさには驚嘆に値する。とくに、このチャボホはかわいくて好きだ!

M_1821チャボホトトギスのそばにツルリンドウが咲いていた。日が当たらない為かほぼ真っ白だったが、それはそれで美しい。
彼岸の行事で走りまわった一日だったが、こんな花々に会えて満足した気持になれた。

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2007年9月15日 (土)

栗粉餅

岐阜の中津川に[栗粉餅]という銘菓がある。静岡で言う「安倍川餅」は、餅に大豆のきなこをまぶしてあるのだが、栗粉餅とは、そのきなこの代わりに栗を粉状にしたものをまぶしてあると思えばいい。
いままでにも、自家製の栗粉餅を送って頂いたり、それを真似て家で作ったり、また、中津川の恵那福堂の冷凍栗粉餅を取り寄せたりして、親しんでいた。

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_1763ところが、年間に8日間だけ、冷凍でない栗粉餅を店頭販売するという情報を仕入れた。この3連休初日の15日がそれに当たる。
わたしは居ても立ってもいられず、母を介護施設に預け、栗粉餅を求めて2泊3日のタビが始まった。

この写真がその恵那福堂の栗粉餅である。できたての栗粉餅の入手に成功した。わたしたちはそれを持って近所の岩村城趾に行き、そこで店を広げた。1つを口に入れたとたんに絶妙なハーモニー(栗の香りと和菓子のおいしさ)に酔いしれ、言葉を失う。栗菓子としては秀逸である。

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_1793左の写真は「すや」の[栗きんとん]である。小布施の「栗きんとん」のように、一般に言う「きんとん」ではなく、栗粉を絞った和菓子である。わたしは「すや」の栗きんとんが喰い慣れている。

右側の写真は「川上屋」の[ささめささ栗]で、栗粉を棒状にしたものに蒸し羊羹を巻いたものである。いまや中津川は栗一色である。

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2007年9月14日 (金)

岩本城趾

栗粉餅を喰う目的があった訳だが、わたしたちにしては大変珍しくも観光地に行ってきた。
もっとも、その前から岩本城は日本の山城の中で最も標高が高い(717m)ことや日本三大山城の一つと言われていることも承知はしていた。

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_1725城に登って初めて気付いたのだが、これがたいそうな石垣を持った立派な山城だった。わたしは山城は何カ所かは知っているのだが、これだけの規模と石垣を持った山城を他に知らない。しかも、頑強なだけでなく美しい。
しばしのあいだ、武将達の築城に馳せる思いに時を費やした。

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オオキツネノカミソリ

_1738岩村城趾から鳳来町の山葵田に向かう途中、道路脇の看板に目がとまった。[オオキツネノカミソリ群生地/開花中]と書いてある。「山野草の群生地」と聞いたら素通りはできない。急遽ルートを外れて城ヶ山登山口に向かった。
沢沿いの登山道は“Hana ”には最高のルートで、水浴びをしながら20〜30分も登っただろうか。群生地にたどり着いた。しかし、残念ながらすでにほとんどが終わり、10本位しか確認できなかった。
最盛期は8月末から9月初旬だという。

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_1741登山道ではヤマジノホトトギスがかわいらしく咲き乱れていた。まん中の写真は草アジサイの花。右の写真はツリフネソウである。どれも皆、色といい形といい、なかなかいい花だ!

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長ノ山湿原/9月

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_1785翌16日、雨の合間を縫って長ノ山湿原を訪ねた。9月の長ノ山湿原のメインはサワギキョウだった。普段は8月初旬に見慣れているので驚いたが、ここでは今が盛りのようであった。

2枚目のアザミはなぜか下を向いている。下を向いて咲くアザミは「富士アザミ」だけかと思っていたのだが、そんなことはないようだ。わたしはうつむいて咲いている花が好きなので、これもリストに入れねばならないが、正式な名前がわからない。

3枚目は「ウメバチソウ」である。家の家紋が「梅鉢」だからという訳ではないが、わたしの好きな秋を代表する花である。まだ少ししか咲いていなかったが、ものすごい数のツボミがあったから、いまに大群落となるであろう。

4枚目はワレモコウなのだが、なぜかこんなに延びている。辺りのワレモコウも皆このように伸びている。なんでだろう?

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国指定天然記念物 コウヤマキ

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_1767長ノ山湿原から山葵田への帰り道、またしても道ばたの看板を見つけた。[大コウヤマキ 甘泉寺]と書いてある。
高野槇とは悠仁(ひさひと)親王殿下さまのお印で、いま話題の樹木である。
薄暗い参道をお地蔵様に会釈しながら登っていくと、境内にそれは大きな高野槇がそびえていた。
高野槇は何度か見たことがあるが、これだけのものは初めてである。
推定樹齢600年、樹高27mと書いてあった。
なかなかステキなお寺だった。

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2007年9月10日 (月)

メトロノーム

_1708わたしたち音楽を学ぶ者にとってメトロノームは必需品である。だから10個位持っているが、しかし「これはいい!」と思えるメトロノームにはなかなか巡り会わない。それでもこの2つは最近常用している。特に左側のメトロノームは、音といい、使い勝手といい、カワイサといい大変気に入っているのだが、現在は製造中止され、右側のものに変わってしまった。ちなみにこの2つは譜面台に挟んで使うものである。

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_1712最近手に入れたのがこの小さなかわいいメトロノームである。これは昔のイヤリングのように耳たぶに挟んで使うものだ。文字もボタンも小さく大変使いにくいものだが、さすがに耳のすぐ近く(中)で鳴ってくれるので、よく聞こえる点では申し分ない。
買ったときには音色も気に入らなかったが、確実に聞こえるテンポ表示は何物にも代え難いものかもしれない。

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2007年9月 9日 (日)

ベトナム料理/生春巻

21750000静岡市内にあるベトナム料理「サイゴン」に行ってきた。もう30年来のなじみの店だが、久しぶりだ。生野菜をふんだんに用いたヘルシーな民族料理だが、わたしの口にはたいへんよくなじむ。
ここでは当然「生春巻」を食べる。ケータイで撮ったので、きれいな色が出なかったが、これが大変おいしい。
また、甘辛のタレが大変おいしいのだが、これは「焼きビーフン」と共用のモノである。タレだけテイクアウトできるのも嬉しい。
今回は初めて「カボチャのスープ」を食べてみたが、これがまた大変おいしかった。ココナツミルクとカボチャがよく調和していた。

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2007年9月 8日 (土)

大型犬の背負い方

12大型犬の場合、登山能力は多くの場合ヒトより高い。わたしたちには考えられないルートを取る事がよくある。
しかし、イザ歩行を拒否されると、大変困ってしまう。なぜならオンブやダッコは不可能だからである。
オンブは、“Wan”の足が短い故、抱えることができない。また、シッポがジャマして手でお尻を支えることができない。シッポの下に手を回せばそこは尻の穴で、大変気色悪い。
そこで、弱り果てた上に開発したのがこの写真の方法である。これなら手も足もしっかり支えられ、さらに自分のザックも背負うことができる。

わたしはこの方法を10年前に富士山に“Hana ”と登ったときに開発した。山頂で下山を拒否した為である。30kgある“Hana ”は、とてもダッコはできない。無理矢理オンブしてももう一度ザックを回収しに登らねばならない。そんなことを繰り返すうちに肩に乗せることを思いついた。

今回は乳岩峡で、アレックスが下が見える金網の階段の急な下りで、歩行を拒否した。オンブするしか他に方法がなかった。

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2007年9月 4日 (火)

富幕山のマツムシソウ

ゼミ合宿が今年も鳳来町で行われることとなった。ゼミ合宿とはいっても、3日間連続の登山体験が主と言ってもいい位の気軽な合宿である。
1日目は松虫草が咲く富幕山が舞台となった。

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M_1580松虫草はまさに見頃であった。こんな低山で、松虫草が咲く山は珍しい。
松虫草にとまる蝶もかわいい。さいきんの大発見だが、カメラを構えて蝶に近づくと、蝶は決して逃げないことを知った。
ナンバンギセルも咲き出していた。

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乳岩峡ー鳳来湖

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M_16732日目は恒例の[乳岩峡ー鳳来湖]ラインである。わたしのお気に入りのコースだ。
この合宿には我が登山犬“Hana ”の他に、チョコラブのアレキサンダー君も参加している。まだ若いが最後までよく頑張った!

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M_1695このコースは所要時間は4時間程だが、変化に富んだ楽しいルートである。時期を選べば、一面ホソバシャクナゲが咲く見事な山道となる。
この大きな角には昨年は4人の女子大生が登ったが、今年は1人のみであった。ちなみにわたしはまだ登ったことがない!
暑く、さらに湿度が高かったので、かなり大変なハイキングだったが、2頭の“Wan”共々楽しんで降りることが出来た。

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合宿でのB級グルメ

_1704まずは「梨のコンポート」
浜北で果物の梨(豊水)を仕入れたところ、コンポート用の梨を格安で売っていた。大きな梨が8個で500円だという。それを購入して、小屋でワインとグラニュー糖で煮たものである。大変おいしかった。今回のヒットである。

M_1616初日の晩飯はバーベキューだった。若者達は質より量が重要だろうが、わたしはそれにはついて行けない。わたしは何食わぬ顔で鳳来牛を売っている店にそのまま皆を連れ込み、まんまと作戦は成功した。本日のバーベキューの肉は、鳳来牛のカルビと焼き肉用の2種である。
久しぶりにおいしいバーベキューを食うことが出来た。若者達もそのうまさには驚いていた。

Photo3日目は台風9号が関東・東海に近づいていることもあって、ハイキングの予定を取りやめ、帰ることになった。その帰り道、やはりいつものように二俣の「さいとうラーメン」に寄る。
今回初めてケータイによる写真を撮ることができた。やはり、ここに寄らない訳にはいかない。

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“Hana ”と“アレックス”

M_1603“Hana ”は、チョコラブの“アレキサンダー”とお友達になった。“Hana ”は大先輩だから一緒に遊んだり、登山したり、久しぶりに群れを楽しんでいた。
アレキサンダーは、かってわたしの弟子であったチェリストの愛犬である。この日わたしは、なつかしい姿を目にした。

M_1650お母さんがチェロを弾いていると、アレックスはその傍らで眠りだした。しかし、徐々にアレックスはお母さんに近づき、ついにはチェロのエンドピンに自分の体を押しつけ、深い眠りに陥ったのである。
この光景は“Hana ”でもよく見ることができた(何故か最近は見れない)。
チェロのエンドピンはレコードの針にも相当する、楽器の音が床に振動を伝える重要な部分である。アレックスはチェロ音楽の響きを全身で感じながら寝ているに違いない。

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2007年9月 2日 (日)

畑仕事

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1465土日と大変な仕事が入っていたが、日曜日は16時前に終わったので、急いで家に帰り、耕耘機を持って畑にやってきた。
1枚目の写真は8月25日にブログに載せた[使用前]の写真。2枚目は本日の[使用後]の写真である。同じ場所とは思えない程の変わりようである。
来週末、もう一度耕して、ダイコンとキャベツを植えねばならない。
自分の作った野菜は、一度喰ったら止められないうまさがある。
耕耘機を使うと言っても、ただ耕耘機の後ろを付いて歩くという訳にはいかない。押したり引いたり倒したりこねたり、それはそれは腕と腰をイヤという程使う。それでも、体の続く限り続けたいと思う。

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