2007年6月
2007年6月28日 (木)
2007年6月27日 (水)
大好きな櫛形山だが!
櫛形山を全国的に有名にしたのはアヤメとキバナアツモリソウである。しかし、わたしにとってはまだまだ多くの魅力をもつこの山は、「全国で一番好きな山」と公言していた。
キバナアツモリソウの花期は6月一杯なので、少々無理をして休みを取って出かけた。そしてかなりの衝撃を受けた。あれだけ群生していたキバナアツモリソウがほぼ全滅状態である。秘密の場所でやっと数輪の花を確認しただけである。それもパラパラと咲いているので1輪ずつの写真にしかならなかった。
その他貴重な花は何も確認できなかった。
唯一スズラン(日本)が数十本咲いていたが、これも群落と言うにはさみしい。
なぜこんなになってしまったのか?①盗掘の可能性はかなり高い ②イノシシが根を喰ってしまったことも充分に考えられる ③異常気象・温暖化現象が大きく影響しているのかもしれない ④全国的に有名な“花の名山˝なので、また7月にはアヤメ祭りを行ったりするので、訪問者がかなり多い 等々考えられる。
しかし、この山の魅力は巨木の原生林や、うっそうとしたサルオガセの森、満開のズミの真っ白な花。かってはアチコチに生えていたホテイアツモリソウ。この山は野生蘭の宝庫だったといった方がいいかな!
幸いなことに(こんなことを書いては怒られてしまうが)、今年はアヤメ祭りが中止になったという。なんでも南アルプス市の予算が足りなくなったからだという。「なんと言うことか!」と腹立たしくもあるが、いまこの時期、できるだけ人が入らない方が、この山のためにはいいのではなかろうか?
“Hana ”は櫛形山は13回目である。お腹の調子も戻ったので連れて行った。前回悔しい思いをしたので、とても喜んでいた。途中の水場では大はしゃぎだった。
2007年6月24日 (日)
雨の山伏岳(2014m)
一日中雨であることは解っていた。しかし、それでも登らねばならない理由があった。
①近々行われる人間ドックまでに中性脂肪を燃焼させておく必要があった。②北岳山行が計画されているので、それまでに足を作っておく必要があった。
そんな訳で、カッパと傘を用いた山行はやむを得なかった。だいたい3年程前に買った三代目のゴアテックスのカッパが今日、初おろしとなったのである。それほどわたしは雨とは縁のない登山を行っていたのだが、今日ばかしはしょうがなかった。
山伏岳はわたしの“初恋の山˝(登山の魅力に取り付かれた最初の山)である。すでに何十回登ったかわからない。登りながらいままでの山行を思い出す。①スキーの板をかついで腰までのラッセルをしながら登ったこと。②自転車をかついで登り、山伏岳ー大谷嶺ー八絋嶺と縦走したこと(これは当時の山渓に速報として掲載された)。等々!
しかし、カッパ着て傘さして登った記憶は今までにない。
登山道脇に咲いていた野生蘭である。家に帰って調べてみたら「コケイラン」のようだ。蘭の特徴が出ている花だが背丈は随分高い。沢山咲いていたが、見るのははじめてだ。
雨の登山は正直言ってツライ!ゴアテックスとはいえ汗をかく。そしてそれが冷える。サムイ!
そんななか唯一わたしを喜ばせてくれたのがこの黄色い木イチゴである。かなり実が大きい上に大変甘かった。
さて、冷え切った体は帰りに梅ヶ島温泉「黄金の里」で暖めて帰ってきた。体も心もすっかり温まって!
ふて腐れた登山犬
登山犬“Hana ”の登山歴は516山。なかなか立派な記録である。そして今日は517山目の登山の予定だったが、実は今週の水曜日から体調を壊している。お腹を壊してしまったのである。
なかなか治らないので昨日、病院にかかった。治療費に1万円以上を請求されてしまったのである。
その原因はお医者様でもはっきりは言わなかったようだが、どうやらわたしに責任がありそうだ。火曜日の夜、このブログに登場したタテガミを一切れ、フタエゴを2切れ、“Hana”にあげたのだった。“Hana ”は大層喜んで喰っていた姿が目に浮かぶ。残りは全てわたしが喰ってしまったのだが、わたしのお腹は何ともなかった。“Hana ”には少し強すぎたのかもしれない。
そんなわけで、今日の山行には“Hana”は連れて行ってもらえなかった。わたしたちが家に帰ったとき、“Hana ”は写真のようにふて腐れていて、わたしとは目を合わせようとはしなかった!
2007年6月19日 (火)
タテガミとフタエゴ
タテガミとフタエゴと言われても静岡の人には何のことかわからないだろう。このお土産(熊本)を頂いたわたしは、一瞬戸惑ったが、食い意地の張った方に頂いたので、さぞかしうまいモノだろうと大事に家に持って帰った。開けてみると“馬刺し˝のブロックが2つ入っていて、真っ白い固まりに「タテガミ」と書いてあり、赤い固まりに「フタエゴ」と書いてある。それを薄く切ってスライスした玉ねぎの上に並べたモノがこれである。
写真の上の部分がフタエゴで、下の部分がタテガミである。わたしは馬刺しは大好きなのだが、赤身と霜降りしか喰ったことはなかったから、タテガミは驚きだった。見たところラードみたいな脂肪のかたまりにしか見えないので「これはわたしには食えないな!」と思ったものだ。それで、まずフタエゴを玉ねぎと一緒にニンニクを下ろしたモノを一杯つけて醤油にたっぷりつけて口にして驚いた。馬刺しの霜降りとは全く違う食感と味である。肉が甘くてコリコリしてとても美味しい。それでタテガミに挑戦する気が起きた。ニンニク醤油で口に入れると、あぁ、なんと言うことか、今までに味わったことのない全く未知の食感。トロリとしているようでコリコリしている。かといって全く脂肪分を感じない。つくづく生きていてよかったと実感させる食い物であった。世の中にこんなにもうまいものが存在することを知って、いまわたしは幸せの絶頂にいる。
ちなみに“タテガミ˝とは「馬のたてがみ部分の皮下にある脂」で、“フタエゴ˝とは「馬のお腹の周りにある層になっている肉」だそうである。
2007年6月18日 (月)
五右衛門風呂の怪 III
五右衛門風呂の怪として2007年1月6日のブログでも書いているが、いくつか解ってきた事実があるので報告する。まずは本ブログの右側にある五右衛門風呂カテゴリーから1月の[五右衛門風呂の怪]ブログを先に読んでいただきたい。
また、[五右衛門風呂]で検索してわたしのブログに来られる方も多いので、[怪]としてまとめてみる。
1,霧氷(樹氷、スノーモンスター)の謎
①五右衛門風呂での霧氷状態は、気温がかなり下がって外気との温度差が大きく影響しているのではないかとの仮説を立てていたのだが、見事に覆された。当時以降、相変わらず月に1or2度はワサビ田を訪れ、五右衛門風呂を沸かしているのだが、今現在(6月17日)も確かな霧氷状態が確認されるのである。ただし、霧氷状態になるまでの時間が冬程早くない。同じ状態になるまでに3倍程の時間がかかる。したがって外気温との温度差が全く影響しないと言い切ることは出来ない。若干は影響しているのであろう。
ただし、自宅のガス釜風呂では、新しいお湯であろうが、夏であろうが冬であろうが、このような現象は発生しない。
②あたらしい発見だが、風呂のお湯を替えずに2度焚きすると、霧氷現象は現れない。これは、明らかに温度差と言うよりは、水の中に含まれる酸素(空気?)が水中(ふろの温水の中)で霧状(細かい泡沫状態)となり、付着するものの証明とならないか?
これは自然界に於ける本物の霧氷のちょうど180度逆の現象ではないかと考える。すなわち、空気中の水分が凍り、木々の枝に付着する現象に酷似している。
2,冬と夏の薪の量が違う
考えれば当たり前のことであるが、真冬と真夏では薪の量と沸くに要する時間は3倍程違う。したがって、夏場は沸かしすぎに要注意。
3,湯は上がぬるくて下が熱い
これは普通の釜風呂とは全く逆である。熱くてうめたら下は水だった!なんて不愉快な思いは全くする必要がない。
ミョウガとトウモロコシ
先週、ミョウガのモヤシの話しをした。とても美味しかったからである。そして今週もまた、ミョウガの話しである。
この写真のミョウガはモヤシではない。ごく普通のミョウガの茎である。この白い部分に味噌をつけて頂くと大変美味しい。そして緑色の部分になると固く筋っぽくなる。ここで従来は捨ててしまっていたが、ここまで来たら緑色の部分を剥いて、白くなった部分を喰えば全く先ほどと美味しいミョウガをいただくことができる。そうしてついには全部を喰うことができる。
さらにもう一つの喰い方は、白い部分を刻んでオカカをかけ、醤油をかけて頂く。これは最高にうまい!
いよいよトウモロコシが市場に出回ってきた。わたしはトウモロコシが大好きなのだ!
遠州/森町は美味しい店が沢山あって、行き帰りはいつもこの道を使う。
普段は午前中で全て売り切れてしまうのだが、今日はお天気のせいか、午後でも手に入った。
トウモロコシはカンカンムスメという何ともおかしな名前の品種が美味しい。その名前の謂われをはじめて知った。漢字で書くと[甘々娘]となるのだそうな!
なお、このカンカンムスメ、生で食べると大変甘くジューシーである。しかし、朝取りでないとそうはいかないかもしれない。
2007年6月17日 (日)
登山犬“Hana ”とマゴたち
マゴ達が山葵田小屋に着くと、わたしに挨拶もせずそのままワサビ田に入ってサワガニを取り出した。
石を動かすとそこにカニがへばり付いているので、簡単に採ることができるようだ。バケツにいっぱい採ってわたしに見せに来た。
そのカニをどうするのかと思って「佃煮にしようか?」というと、「ダメ〜!逃がしてやるの!」と答えた。つかましたホタルもそうだったが、この子達は本当に優しい心が育っている。
わたしの息子にしては上出来である。いや、嫁さんが偉いのかな!
小屋のすぐ前の広場にお散歩に出かけた。
“Hana ”はリードを放たれ、ストレスを発散させながらわたしに挑戦している。
しかし、一旦リードをつながれると、もう全てを観念しているように見受けられる。
この後“Hana ”はすごい行動に出た。この草むらの先、かなりの急勾配を駆け下り、宇蓮川に飛び込んでしまったのだ!
わたしたちが追いかけたら“Hana ”はもう川のまん中を泳いでいた。そして、遡上しているではないか!
最近の“Hana ”は老いが先行し、なかなか水場に入らない。ましてや遡上など若い頃でもしたことがなかったのに、いまここで“Hana ”は川の流れに必死で抵抗して上流目指して泳いでいる。
“Hana ”はストレスと発散と同時に、マゴ達に挑戦していたのかもしれない。あるいはいいところを見せたかったのか?
女の子はカワイイね!クローバーでティアラを作ってもらって大喜びである。本当は“Hana ”にも作ってやりたかったのだが、“Hana ”は喜んでくれないからつまらない。
こんなことをしながら、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。
2007年6月16日 (土)
黒岳にカモメランを訪ねて '07
最近は「カモメラン」で検索してわたしの昨年の今頃のブログを訪れる方が多い。現在のわたしのブログ[人気記事ランキング]第2位である。
この現象は春一番の「節分草」からずっと続いた現象なのである。だから今回も「おっ、そろそろカモメランの時期だな!」とカモメラン山行の計画を実行に移す。
さて、6月14日に入梅となり2日後の初週末は梅雨明けのような快晴となった。
写真は黒岳山頂から撮った富士山である。こんな富士山を見るのは本当に久しぶりだ!
南アルプスも大変きれいに光っていた。まさに登山日よりの一日だった。今日はハイカーも大変多かった。
真下に見えるのは山中湖で、その向こう側に吉田町の町並みが見える。
富士山の雪は静岡側よりもかなりまだ多い。
ことしは随分多くのカモメランに会うことができた。小さくて目立たない花だがこのピンクは大変カワイイ。
毎年この時期、会わずにはいられなくなる野生蘭の一つである。
カモメランの葉がまだまだ生い茂っていたから、これからさらに花を咲かせるのか、あるいはこれらは来年花を付けるのか?
ホタル舞う鳳来町へ
6月16日は天竜の熊(くんま)で「ホタルの里祭り」が行われるという。
17日にマゴ達が鳳来町にホタルを見に来るというので、急遽計画を練り直した。
16日、黒岳でカモメランを見た後、一旦自宅に戻り、16:30に二俣に向けて再出発。二俣の「さいとうラーメン」で夕食を取り、熊のホタル祭り会場に着いたのが19:30。まだ空は少し明るいので螢は飛んでいなかったが、実はとんでもないところに来てしまったと、後悔しきり!なんとそのお祭り、浜松中の市民が押し寄せているではないかと思う程の人混みだったのだ。あれでは絶対にホタルの数より人間の数の方が勝っている。
わたしたちは一匹のホタルを見ることもなく、その場を後にし山葵田に向かった。
8時頃、節分草で有名な石雲寺に立ち寄り、沢を覗いたらホタルがいっぱい飛び回っていた。
翌17日、マゴ達を鳳来山の隠れたホタルの名所に連れて行ったら、まさにゲンジホタルの乱舞。見事だった。
マゴ達ははじめて見るホタルに目を輝かしていた。一匹つかまして孫の手の上に乗せてあげた。2人のマゴは不思議そうに観察していた。手のひらの上でも光っていたからよほど嬉しかったんだろう!
BACHが好きなラーメン店主
二俣のさいとうラーメンの親父さんはコントラバス弾きで、音楽が好きなことはよく知っていた。
いつもはカウンターに座るので、餃子を焼きながら音楽の話しをするのだが、最近は混んでいてカウンターに座ることができないのであまり話しもしなかった。
この日は夕食だったので、店も比較的空いていて、わたしに話しかけてきた。
いきなり「バッハがすきでねぇ!」と!特に無伴奏チェロ組曲の5番の暗い奴が好きなんだという。それからブランデンブルグ協奏曲や管弦楽組曲の短調の曲が好きだという。
また、アメリカに行っていた話しや、東京にいた話しまでしだした。
うん、実に楽しいオヤジだ!
ラーメンとバッハという、この何とも言えない意外性がわたしは好きだ!
2007年6月15日 (金)
2007年6月12日 (火)
ハラに食いついたダニ
いままで登山犬“Hana ”に食い付いた山ダニの話しは何度かしてきた。今年だけでも4/22と3/10に写真入りで報告している。
もっともひどいときは島田の千葉山への登山道のヌタ場(獣の水浴び場)に“Hana ”が飛び込んだときだ!待ちかまえていたダニたちが一斉に“Hana ”の上に(木の葉にたかっていた)降りかかったときだった。毎日20匹以上のダニを潰して、全部いなくなるまでに6日を要した。
わたしも昔、富士山の麓で遊んで数日後、風呂から出た後に体を拭いていてホクロがめくれた。よく見たら大きく成長した山ダニだったことがあった。山仲間から情報を集め「線香の火を押しつけるといい」とか「たばこの火ならてきめん」とか「アルコールで浸す」とか教わり、イロイロ試したが大層苦労したことがある。
さて、今日はとても暑かったので帰宅して裸になり、涼んでいた。メタポリック症候群を気に病んでハラをさすっているときだった。「ウッ!」と指先が何かを感じた。よく見るとわたしの腹に山ダニが食い付いているではないか!
これは珍しいから写真を撮ろうと思ったが、まだ成長していないダニはかなり小さく、90mmのマクロレンズでもうまく撮れないので写真は諦めた。家内からは「成長するまで待って撮ったら」といわれたが、そういう訳にもいかない。
ダニは普通は指先でつまんで、ねじりながら引っ張ればすぐ取れるのだが、小さすぎて指ではつまめない。そこでとげ抜きでつまんで回しながら引っ張ったらすぐ取れた。
このダニは昨日の朝のお散歩で近所の谷津山に登ったときに持ち帰ったものらしい。すぐに“Hana ”の体をチェックしたら案の定、目の回りの柔らかいところに食い付いていたので、同じように処理した。
2007年6月10日 (日)
トキソウ
仕事から帰ると、すでに孫と娘は帰ってしまい、静かなものだった。
週末は大雨警報が出ているので、恒例の犬連れ山行は見送らざるを得ない。そんな時、カアサンが「鳳来町の山葵田に螢を見に行こう!」といいだした。それは名案であった。まさしくいま、螢が飛び交う時期なのである。金曜日の夜、晩飯を食い終わってから支度をし、鳳来町に向かった。
あいにく雨のため気温が上がらず、多くの螢は出なかったが、翌日の雨の中「雨降りに最も似合うのは湿原である」との判断を下し、長ノ山湿原に出かけ、思わぬ収穫をいくつか得ることができた。
湿原で目に飛び込んできたのは、わたしが大好きな野生欄の1つであるトキソウだった。そのあたりがピンクになる程あでやかである。
この梅雨時、まさに毎日毎日嫌な雨に付きまとわれるのだが、野生ランたちはこの時を待っていたように美しい花を咲かせる。彼女たちと会う機会は1年間でこの時しかないのである。どうか週末は山に登れる程度の雨降りに収まって欲しいものである。
モリアオガエルとカワセミ
一見、樹木に咲く大きな白い花のようには見えないだろうか?わたしは数十年前、森の中の池の周りの木々にこれと同じような大きな真っ白い花を見つけて驚いたことがある。そしてこれが花ではなく天然記念物のモリアオガエルだと気付くのに差程の時間を要しなかった。
1枚目の写真は新城市の林道の中で見つけたものである。久しぶりの再会に大喜びした。その後長ノ山湿原でさらに大量のモリアオガエルの玉子を見ることになる(2枚目の写真)。
わたしはカエルの中ではこのモリアオガエルが一番好きである。産卵風景や、玉子からオタマジャクシが孵り、下の池にポタポタと落ちる風景。そしてその池には口を開けた蛇たちが待ち受けている風景など、いくつかの感動の場面を目撃している。
なかでも産卵はドラマチックである。雌カエルが木に登り産卵すると数匹の雄カエルが雌蛙に取り付き精子をかけながら足で攪拌し、バレーボール程の大きな泡の固まりを作り出す。この複数の雄に我が子を託す雌カエルのシタタカサが愉快である。
木々の緑とモリアオガエルの白と、そしてその池に飛んでいた翡翠色の宝石鳥「カワセミ」、見事なコントラストが目に焼き付いている。
2007年6月 9日 (土)
鳳来町でのB級グルメ
今回も美味しいモノを沢山食べた。おそらくわたしが最も注意しなければならない体重増加が加速したと思う。
今回の[目から鱗]は愛知県作手町で手に入れたミョウガのモヤシである。いままでもミョウガの芽(茎)を味噌をつけて喰う喰い方はわたしのお気に入りだったが、作手村のミョウガはその食える部分を長く取るためにモヤシにしてあるのだ。すると、そのほとんどを美味しい香りと歯ごたえで食うことができる。
次のグルメはワラビである。長ノ山湿原の近辺にまだりっぱなワラビが生えていた。小屋に戻って五右衛門風呂の灰であく抜きをして季節はずれのワラビをいただいた。とてもうまかった!
次は同じく作手村の刺身コンニャクと天然にがり使用の豆腐。これらもわたしのお気に入りである。
つぎは酒饅頭。それも蓬莱泉「空」で有名な関谷醸造がつくった酒饅頭である。「空」はもう目一杯注文してあるのでこれ以上の注文は出来ないが、饅頭ならいくらでも買える。しかも作手村でも販売していたので簡単に買うことが出来た。
この酒饅頭、さすがに酒屋が作っただけのことはある。とにかくものすごく酒臭いのである。これだけ酒を使った酒饅頭をわたしは知らない。2〜3個喰うと酒に弱いわたしは酔いそうである。
最後のグルメは蕎麦である。わたしたちは鳳来町に行ったときには帰りに必ず二俣のさいとうラーメンを食うことを常としている。しかし、どうしても喰ってみたい蕎麦屋があって、そこによる決心をした。
その蕎麦屋は掛川市の山奥にある「居尻」という蕎麦屋である。なんせ、日曜日にしか営業していない。しかも営業時間は11時から13時だから、予約しないと喰うことが出来ない。
それがこの蕎麦である。電話したときに「本日は山形産、開田高原(長野)産、北海道産の3種がありますが、どれにしますか?」と聞かれた。わたしはとっさに「3種類!」と答えて予約した。それがこれである。左から山形産、北海道産、開田産と列んでいる。これを次々喰い比べながら蕎麦を楽しむ。こんな遊びをしたのは初めての体験である。
わたしはいきなり開田産の蕎麦を喰ってしまって、そのうまさに驚いてしまったので、他のモノの陰が薄くなってしまったのが残念だった。次回は北海道、山形、開田の順に口に入れたいと思う。今回は2人だったので、さらに山形産と開田産を追加し、計5枚をいただいた。
なお、こういう楽しみには“薬味”は厳禁。蕎麦の味を損なう。
2007年6月 8日 (金)
しぞーかおでん
さいきん「静岡おでん」のブランドで大騒ぎしているが、わたしはこのおでんで育ってきたといっても良いほどおでんが好きだ。
おでん屋といえば普通は飲み屋を指すのだろうが、静岡では駄菓子屋にはどこにもおでんを売っていた。わたしたちが小学校から帰ると、母から10円のお小遣いが渡され、その足でおでん屋に行って1本2円のおでんを(イモだけは3円だった)買い食いした。
わが家のお母さんはこのおでんが大変上手である。料理はほとんど何を作らせても美味しいのだが、中でもおでんはすばらしい。なんせ、おでんのイモ(ジャガイモ)に串を刺して何時間も煮込むので煮くずれしないキタアカリ種を自分で育てている位である。
ところでおでんの味を決めるのはモツだが、これがなかなか難しい。いろいろな産地のモツを取り寄せては研究したのだが、現段階では朝霧牛や萬幻豚を扱っているさの萬のモツが一番オイシイ。
ところでシゾーカおでんの特徴は、1つ1つ串に刺すことと、黒くなるまで煮込むことである。
帰ってしまったマゴ!
仕事から帰ったらもう孫と娘は自分の家に帰っていた!
ほぼ1ヶ月、にぎやかな日々を過ごしてきたので、急に寂しくなる。
カワイイ盛りのこの子も、じきに憎たらしくなるんだろう!
たった30日程で赤子から子どもの顔にかわってきた。
この子もきっとみるみるまに大きくなっていくだろう!そうしてわたしたちは瞬く間に老いていくのである。
この子たちが大きく立派になるのを見届けたいがそれはかなわぬことである。
わたしなんぞは、若いのに3人の孫に恵まれている(まだ増える可能性有り)。わたしの父は現在5人のひ孫がいる(こちらも増える可能性大)。
新生児なんて、いままでカワイイと思ったこともなかったんだけど、娘が言うにはこのカワイサこそ血筋のさせる技だという。遺伝子に組み込まれた母性の表れだというのだが。
2007年6月 3日 (日)
念願の遠笠山
土曜日のコンサートが終わると日曜日は続いてチェロの発表会が設定されていた。会員制の高級ホテルに泊まったので、夜まで時間をもてあました。
まずは、チェックアウトしたあと、大変世話になった方の墓参りをすませて、天城高原ゴルフ場に向かった。
わたしは昔、ここから天城山系を2度縦走している。1回目は中学生の時、父親と二人で歩いた。2回目は高校生の時友人宗像氏と歩いた。しかし、どちらも遠笠山は麓を通っただけでピークを通っていなかったのである。わたしは登山の予定はなかったから、コンサートの本番用の衣装しか持っていなかったが、幸いわたしの革靴はビブラムソールが張ってあるので、念願の遠笠山に登ることが出来た。
山はいかにも伊豆の山というか南国の山らしい、美しいところだった。伊東市や大室山高原がよく見えた。アセビが沢山咲いているのも印象的だった。