五右衛門風呂の怪 II
ワサビ田小屋に来る最も大きな目的は五右衛門風呂にゆっくり入ることである。薪釜を焚きながら炎を見つめるのは至福の時である。特に冬場は最高である。
いや、それだけでなくもちろん入浴も最高である。特に冬場はさらによし!
湯船にゆったり浸かっているときに大発見をしたことはすでに述べた(2006.12.2)。
それ以来冬場の[霧氷]観察は大変に興味を覚える。
ここで言う[霧氷]とは、体毛に無数に取り付く気泡群のことであり、本来の水蒸気が凍って木々の枝に吸い付く気象現象とは異なるが、情景としては非常に類似している。(写真は1/8の樹氷の様子である)
さて、今回の発見は、❶入浴後3〜5分たつと一気に発生し、真っ白くなる。❷一度拭っても5分もすると再び霧氷が現れる。そして❸として特筆すべき現象を掴んだ。それは気泡だから当然ではあるが、それが「こびりついた体毛は皆水面を目指す」と言うことである。すなわち全ての体毛が逆毛立ち、樹氷(モンスター)のように大層けったいな様相を呈するのである。これにはわたしも我が目を疑ったが、実に不気味な、そして大樹氷の林の中で迷ったような、大変不思議な雰囲気を旅した体験をしたものだ。
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