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2006年6月

2006年6月28日 (水)

キバナアツモリソウ

M_0362よく「一番好きな山はどこですか?」と問われる。そんなときわたしは迷わず「山梨県の櫛形山」と答える。
わたしはこの山は山岳サイクリングでも何度も走っている。そして、花の撮影でも何度も登っている。9才の“Hana”が12回も登っていることからもわたしのこの山への執着が察せられよう。
この山の最も魅力的なのは山野草、特に野生蘭が多いことである。野生蘭でも最もド派手なホテイアツモリソウもかっては随所で見られたが、最近はめっきり減った。
上品で奥行きのあるキバナアツモリソウはいまも大群生が見られる。わたしはこの花が大好きだ!

他にもスズラン・イチヨウラン(やや遅し)、ミヤマハナシノブ、ヤマオダマキ、カモメラン等を見ることができた。
M_0342

M0592ミヤマハナシノブも素敵な花だ!

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櫛形山の魅力

この山の魅力は言葉では言い表せない。
1)登山道が5本以上あり、みなそれぞれの魅力を持っている。
2)どの登山道も山岳サイクリングに適している。
3)ホテイアツモリソウ、キバナアツモリソウなど、貴重な花が多い。
4)巨木の原生林の中を歩くので、大変心が安まる。
5)唐松の巨木に宿るサルオガセは、独特の雰囲気を醸し出す。
6)野生蘭の多い山だけに、雨の景色がとてもよく似合う。
7)アヤメの群生は観光地としても名高い。
8)レンゲショウマの群生も見られる。
まだまだあるが、書ききれない。

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櫛形町の「さくらんぼ」

先日、甘利山の帰りに買ったサクランボがあまりにも美味しかったので、増穂町の登山口からわざわざ遠回りして櫛形町の例のサクランボ農家に買いに行った。
残念ながら数日前の品種「さとうにしき」はすでに終わっていて、より高級な紅秀峰という品種しかなかった。キロ5,000円もする高いヤツである。サクランボは年寄りが大層喜んだので、2つを買い、わたしたちはもったいないのでジャム用のヤツを貰うことにした。
すると馴染みとなったオバサンが「これはお金はいらないから持って行っておくれ!」と言って大きなパックに2つもただでくれたのだ。味は全く変わらないのだが、赤い色が薄くしか付かなかったいわゆる企画外品である。「捨てるのはもったいないから」ということで、やむなくいっぱい貰ってやることにした。サクランボのジャムも結構いけるからである。
しかし、わたしたちは家に帰って、そのジャム用のサクランボを、ムシャムシャと喰ってしまった。それを見ていた“Hana”がサクランボを欲しそうな目で見ているからもったいないけどあげた。
“Hana”のサクランボの食い方は“芸術的”でさえある。“Hana”は口の中に入れるや、それを喰いだし、そのあと何と驚く無かれ、種と茎がくっついたまま残すのである。これを見てわたしも挑戦するのだが、なかなか“Hana”のようには行かない。その技は見事としか言いようがない。
なお、この“Hana”の喰い方は決して教えたわけではないが、子どもの時からずっとこうである。

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2006年6月24日 (土)

甘利山のレンゲツツジ

梅雨の合間と休日と花期がピッタリ合うのはなかなかマレである。
きょうはちょうどその三つがうまく合わさった。
M_8640まさにレンゲツツジはいまが見頃!山頂部が全部レンゲツツジで満開だった。
レンゲツツジは山ツツジのようにレンガ色の花だが、花が倍位大きい。


M_8630今までにこの時期数回訪れたことがあるが、今日が一番素晴らしかった。

甘利山はかってはスズランの山として有名だったが、いまはレンゲツツジが有名だ。たしかにスズランは激減していた。余程探さないと見ることができない。時期もやや遅すぎた感がある。

M_8646あでやかなレンゲツツジの中に清楚なスズランがひっそり咲いているのは、なかなか興味深い。

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甘利山貸し切り山行

甘利山には自宅から1時間半ほどで、林道に入る。が、レンゲツツジの満開の頃は決まってクルマの大渋滞となり、山頂近くの駐車場は身動きできなくなる。
そんなことを見込んで、わたしたちは椹池にクルマを置いた。ここから甘利山山頂まで歩いて登る計画である。
椹池は大変静かにおっとりした池である。周りを散歩すると、アヤメがいっぱい咲いていた。さらに良く見ると、池の周りにモリアオガエルが一杯産卵していた。久しぶりに見る光景である。
さて、ここからの山頂はもう最高!美しい新緑の自然林の中を小鳥の声を聞きながら、誰からも邪魔されず、わたしたちのペースで最高の満足感を味わって歩くことが出来た。こういう貸し切りルートは、犬連れには応えられない。
およそ1時間半で辺りは一面広がり、レンゲツツジが現れた。
Hanam_8632それまではずっと木陰だったのだが、レンゲツツジの咲く丘は日陰がないので、“Hana”は急に喘ぎだした。舌も極限まで伸びきっている。

山頂はものすごい人出で、スカートにパラソル姿の女性も少なくない。山頂でお昼を食べる間中、人混みの中で落ち着かない時間を過ごしたが、早々に同じ路を引き返すことにした。
下りはおよそ1時間。やはり誰にも会うことはなかった。こんなに美しい道を独占できたことに最高の幸せを感じた。

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山岳サイクリング

Wmtbわたしはかって「山岳サイクリスト」だった。静岡近県に及ばず、遠く北海道の山まで自転車をかつぎあげて、山岳サイクリングを楽しんでいた。わたしの最も偉大なデータは、赤石岳に自転車を担ぎ上げ(それも2度までも)、乗って降りてきたことである。「山岳自転車研究会 Mt.F」というクラブを主催し、山海堂から「MTBツーリングブック」を出版している。この写真はそのツーリングブックの表紙を飾ったわたしの在りし日の姿である。

その当時、わたしたちは手当たり次第に自転車をかついで山に入り、新ルート開拓に汗を流したものだった。ところがである。甘利山は、甘利山〜千頭星山のデータは残っているのだが、今日歩いた椹池〜甘利山のルートは確認されていなかったのである。こんなにも素晴らしいルートを見落としていたことを、今思うに大変残念に思う。
今日のルートは山岳サイクリングには最高に楽しめるルートで、予想乗車率は99%。登山道に横たわる数本の苔むした倒木と、一カ所の登り以外は全て自転車に乗って降りてくることが出来よう。

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2006年6月21日 (水)

イチヤクソウ

代休を取ってあったのだが、急に仕事が入り、帰宅したのは15時だった。それから急いで支度をし、16時に登山口から歩き出して、昔イチヤクソウの群落があった竜爪山に向かった。
かっての群落は今は見る影もなくなっていたが、少しは咲いていた。どうやらイチヤクソウは、私の予想では数年の盛りを過ぎると、滅びてしまう運命のような気がするが、どなたか詳しい方はいないだろうか?
M_0318ベニバナイチヤクソウもステキだが、低山に咲くしろばなの一薬草がわたしはすきだ。清楚な感じがして良い。しかし、シロバナはあまり大きな群落を作ったのをみたこと無いが、実はこの場所には大きな群落が存在していた。一面白いのもなかなかステキである。

M_0310ところで、この野生蘭は、何という名前だろう?美しい花ではないが、登山道に咲いていた。名前をご存知の方がいたら教えて下さい。(図鑑で調べたらムヨウランというらしい。葉がなかったから無葉蘭の意味か?)

16時から登りだしたので、もう登山者はいまいと思って、安心して愛犬“Hana”を離して歩いていたのだが、驚いたことに3人に出会った。いくら日が長いとはいえ、17時頃の登山道はかなり暗いし、部分的には懐中電灯を欲しいところもある。夕方の登山は犬連れには穴場かと思ったが、案外そうでもなかった。

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2006年6月14日 (水)

黒岳にカモメランを訪ねて

黒岳は、かっては山岳サイクリングで走り回った山である。その頃この山に「カモメラン」が群生していることを知り、以後毎年訪れている。“Hana”は8回目である。梅雨の合間を狙っての山行である。
Gm_0299梅雨時に咲く野生蘭でも、ピンクであでやかな花である。ただ小さい(1cm位)ので、見つけにくい。
わたしは野生蘭が大好きである。その上ことのほかピンクの花が好きである。さらに欲を言うならうつむいて咲いている花が好きだ。そんな条件にピッタリはまる素敵な花である。


Gm_0304ただし、特に珍しいと言うわけではなく、この時期各所で見れるのでうれしい。

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犬連れ黒岳山行

Hana0577m梅雨の合間の水曜日とあって、ほとんど貸切状態だった。
“Hana”は登りはわたしたちのスピードがもどかしく、前に出てしまう。しかし、良くしたもので前から登山者が来ると、サッと戻ってきてわたしの横に付き、リードに繋がれる。
“Hana”は山でヒトとすれ違うときは、リードで繋がれるものだと思っているから、その行為が何も不自然ではない。
下りに関しては、“Hana”は絶対わたしの前に出ない。なぜならわたしは下りは早いからである。

カモメランもきれいだったが、山ツツジがいっぱい咲いていた。とてもきれいだった。

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2006年6月 8日 (木)

ベニバナヤマシャクヤク

Gm_8581こんな光景を想像したことはなかった。

Gm_8594みごとだ!

M_8549これは普通のヤマシャクヤクではなく、ベニバナヤマシャクヤクの白花のようだ。

これらの写真は“Hana”のお母さんの作品である。場所は教えて貰えなかった。わたしも一度見てみたいものだ!

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2006年6月 5日 (月)

毎月20日は花の特異日

春の花が終わり、夏の花が始まろうとするとき、昨年度の残雪の多さ及び、それを上回る今年の残雪の多さに心悩ました今年の花暦を顧みるに、ある一つの特徴を発見した。それはなんと毎月20日がキーワードとなっていることである。
1月20日:無雪地帯では節分草が咲きだす
2月20日:河津桜・節分草・キスミレ・ショウジョウバカマ等、見頃
3月20日:福寿草(藤原岳)、雪割草(新潟)、片栗(二俣)咲き出し
4月20日:雪割草(佐渡)、カタクリ、アカヤシオ、ミツバツツジ
5月20日:シライトソウ、シロヤシオ、ヤマシャクヤク
6月20日:サンショウバラ、ホテイラン、アツモリソウ
7月20日:シモツケソウ、ヤナギラン
8月20日:マツムシソウ、レンゲショウマ、ヤマオダマキ
9月20日:イワシャジン、アケボノソウ、トリカブト、ウメバチソウ
と言った具合である。したがって、毎月20日を目処に山行計画を立てると、うまく行くのではないかと考える。
もちろん地域によって、若干の違いはあるのだが、静岡をベースに考えると、このようになる。
なぜか、毎月20日が花の特異日と呼ぶいわれである。

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2006年6月 1日 (木)

紅花ヒメイワカガミを見に!

きょうは創立記念日でお休みだったので、箱根の神山にベニバナヒメイワカガミを見に行ってきた。
通常は大湧谷から登るのだが、ここ数年は毒ガスが発生しているために登山禁止となっている。ロープウェイで行く方法もあるが、大型犬の“Hana”は乗せられない。そこで仕方なく、初の試みではあるが、芦ノ湖から防ヶ沢を登ることにした。かなりの急登だし、神山の登りはさらにきつかったが、久しぶりに山らしい山に登った気がする。
M_8450

さて、ヒメイワカガミはほとんど終わりであった。写真は標高の高い冠ヶ岳に咲いていたものである。

サクラソウももう花が散っていたし、この辺りではここにしか咲いていない(?)ブルーのキクザキイチゲも、終わっていた。

M_8443

ミツバツツジは今一番美しいときだった。写真は神山から冠ヶ岳を見たミツバツツジである。

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山椒の佃煮

今朝の朝食には、昨日富士山で摘んだ、サンショの花と若芽の佃煮が食卓に上っていた。ご飯の上に乗せると、素晴らしい香りを放ちながら、とてもおいしい味を口の中に運べた。
山椒と言えば、普通は「山椒の実」とか「山椒のすりこぎ」を指す。実を粉にしたものは、鰻には欠かせない香辛料である。また、山椒の若葉の佃煮も有名ではある。しかし、その佃煮に同時に山椒の花を一緒に煮込んだものはそうは無い。しかし、これが最高においしいのだ。
先日、京都の鞍馬の漬物屋から山椒の葉を取り寄せたが、それよりもはるかに何倍も何倍もおいしい!

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