« イノシシと言えば…… | トップページ | 犬連れ演奏旅行 »

2006年5月17日 (水)

ニホンカモシカに出会ったとき……

どうも昔話がしたくなった。ということはわたしが年を取った証拠でもあるのだろうなぁと思わずにはいれない。1999.8.8(“Hana”2才の夏)に鬼ヶ岳にレンゲショウマを見に行ったときだった。
山頂一つ手前のピークにさしかかった時、「なにやら大きな獣がいるなあ」と思ったら、年老いたニホンカモシカだった。見るからに死期を間近に迎えたボロボロのカモシカに出くわしたのだ。わたしは一瞬「しまった!」と思った。“Hana ”が天然記念物のニホンカモシカに襲いかかったら大変なことになると思ったからである。
わたしの直ぐ後をノーリードで歩いている“Hana ”を制止する間もなく、そのヨボヨボのカモシカは最後の力を振り絞って立ち上がり、臨戦態勢に入った。わたしは「あぁダメダ!」「ヤバイヤバイ」とあたふたするだけで何もできずにたたずんでしまった。
その瞬間、何が起こったのだろう?“Hana ”は立ち止まっているわたし達を追い抜いて、横も見ずに、臭いを嗅ぐでもなく、カモシカを全く無視してその場を通り過ぎてしまったのだ。
わたしはホッと安堵すると共に、“Hana ”の行動に感動した。若い、血気盛んなラブが1m程の距離の獣を見落とすはずはない。ということは野性に返った“Hana ”は自然の掟に従っただけかもしれなかった。“Hana ”はおそらく瞬時のウチにニホンカモシカの死期を悟り、心穏やかに看取ったのでは無かろうか?
“Hana ”はこういう優しさを持ったヤツである。でも、もしかしたら、あの瞬間は頭の中になにか食べ物のことを考えていて、他のことには一切気が回っていなかっただけのことかもしれない。

|

« イノシシと言えば…… | トップページ | 犬連れ演奏旅行 »

登山犬 “アマティ”」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« イノシシと言えば…… | トップページ | 犬連れ演奏旅行 »